【作品の基本情報】Season7のキャスト・原作・放送背景
『孤独のグルメ Season7』は、テレビ東京が制作したドラマ24枠のグルメドラマだ。主人公は輸入雑貨商を営む井之頭五郎。営業先で商談を終えた五郎が、空腹に導かれるように飲食店を探し、自分の食べたい料理を注文するという一話完結型の構成を採用している。
2012年1月にスタートしたシリーズは、Season7で7作目に到達。テレビ東京の番組紹介では、今回のシーズンについて、あまり広く知られていない町でのグルメとの出会いや、新しいジャンルの料理、演出面での挑戦が打ち出されていた。
主要キャスト・制作スタッフの関係

井之頭五郎役。仕事に対する真面目さと、食事を前にしたときの豊かな表情を両立させ、シリーズの中心を担う。
原作者。番組では「ふらっとQUSUMI」にも出演し、ドラマに登場した実在の飲食店を訪問する。
原作漫画の作画担当。日常の食事や人間の心理を丁寧に描く画風が作品の基礎となっている。
番組ナレーションを担当。落ち着いた語り口で作品の雰囲気を支える。
原作漫画からテレビドラマへ
原作『孤独のグルメ』は、久住昌之が作、谷口ジローが画を担当した漫画作品である。
- 1994~1996年: 『月刊PANJA』で連載。
- 1997年: 単行本化。
- 2008年: 『週刊SPA!』で連載が再開。
- 2012年: テレビ東京で実写ドラマがスタート。
- 2018年: Season7が放送。
原作の大きな特徴は、料理を単なる物語の小道具として扱わないことだ。主人公が何を選び、どう食べ、何を感じるかという個人的な体験そのものが作品の中心にある。
ドラマ版もこの構造を引き継いでいる。恋愛や事件解決を軸にせず、食事をする時間を主役に据えたことが、長期シリーズにつながった理由の一つだ。
【全12話を一覧】Season7のあらすじ・登場店舗・料理を総まとめ
Season7の最大の魅力は、訪れる町によって食文化が大きく変わることだ。
東京の住宅街や商店街だけでなく、群馬県下仁田町、千葉県浦安市、埼玉県上尾市など地方都市にも足を延ばしている。さらに第9話・第10話では韓国へ舞台を移し、日本国内では出会いにくい料理を紹介した。
以下が全12話の放送順と主な料理・店舗である。
放送日・各話の正式タイトルはテレビ東京の番組バックナンバーを基準に整理。
第1話:上尾市のキセキ食堂と肩ロースカツ
Season7の幕開けを飾ったのは、埼玉県上尾市本町のキセキ食堂だ。
五郎は仕事の前からトンカツが食べたい気分になっており、商談を終えると周辺で食堂を探し始める。
目に留まったのは、精肉店が本店という特徴を持つキセキ食堂。注文したのはキセキ定食の肩ロースカツだった。
低温熟成された肩ロースは厚みと大きさが印象的で、五郎は思わずメジャーを取り出して測ってしまう。とんかつソースだけでなく、岩塩や辛味噌でも味わい、さらにキセキのステーキまで追加する展開になった。
この回の面白さは、料理の大きさだけではない。調味料を変えながら、一品の中に複数の楽しみを見つけていく五郎の食べ方がよく表れている。
第4話:下仁田町でタンメンと豚すき焼き
第4話は群馬県甘楽郡下仁田町が舞台。
最初に入るのは中華料理店「一番」。五郎はタンメンと餃子を注文する。
その後、仕事を終えて帰京しようとしたものの、電車の都合などから予定が狂い、もう一軒の店へ向かう。そこで選んだのが、すき焼き店「コロムビア」の豚すき焼きだった。
牛肉が主役という印象の強いすき焼きに対し、下仁田では豚肉を使う食べ方も親しまれている。地域の食文化を自然に紹介する点が、このエピソードの魅力だ。
第5話:三河島の眞実一路で味わう2種類の麻婆豆腐
第5話では、荒川区三河島にある麻婆豆腐専門店「眞実一路」が登場する。
この店の特徴は、赤だけではなく、白・黒・緑・燻製という多彩な麻婆豆腐を用意していることだ。
五郎はザーサイのネギ生姜和え、ワンタン入り滋養スープ、春巻きなどを注文。メインには野菜ベースの緑の麻婆豆腐を選び、さらにほかの客が食べていた赤の麻婆豆腐も追加する。
同じ麻婆豆腐でも、色や素材によって味わいが変わる。食べ比べの楽しさが伝わる回だ。
第6話:浦安の羅甸で食べる真っ黒な銀ダラ
千葉県浦安市の第6話では、魚料理を中心にした食堂「羅甸(らてん)」を訪れる。
五郎が注文したのは、銀ダラの煮付けに刺身を付けた定食と沖縄産生もずく。
料理が運ばれてくると、銀ダラの見た目は想像以上に黒く、まるで岩の塊のよう。長年継ぎ足された煮付けのタレが、料理の印象を決定づけている。
銀ダラとご飯を交互に食べ、最後にはタレをご飯に絡める。派手さよりも、昔ながらの煮魚の魅力を前面に出したエピソードである。
第8話:中野の泪橋と宮崎郷土料理
第8話の舞台は東京都中野区百軒横丁。登場するのは宮崎郷土料理店「炭火やきとり 泪橋」だ。
五郎はチキン南蛮を中心に、鯖串、豚ばら味噌串、鶏ガラスープ、ささ身ときゅうりのごま和え、ご飯を注文する。
チキン南蛮に欠かせないタルタルソースの存在感に加え、宮崎の郷土料理を組み合わせた食事が見どころだ。
さらに、隣の客が注文した地鶏もも串が気になり、最後にはご飯を追加。串焼きをご飯にのせ、鶏もも丼として食べるところまで楽しんでいる。
【韓国出張編】第9話・第10話がSeason7最大の見どころ
Season7を語るうえで欠かせないのが、韓国出張編だ。
第9話と第10話の2週にわたり、五郎が韓国で仕事をしながら現地の食文化に触れる。
テレビ東京の2018年5月22日の公式発表では、シリーズ2度目の海外編として韓国出張編が紹介された。最初の海外編は2015年のSeason5における台湾出張編だった。
第9話:全州で納豆チゲとセルフビビンパ
五郎は韓国の商社を営むイム社長(ソン・シギョン)から、伝統工芸品の調査を依頼される。
同行するのは、社長の部下であるパク・スヨン(パク・チョンア)。2人は全州へ向かい、韓国の傘工房や南部市場などを訪問する。
仕事を終えた五郎は、空腹を満たすために「トバン」という店へ入る。
そこで出会うのが、韓国の伝統的な発酵大豆料理であるチョングッチャン。日本の納豆に通じる独特の香りを持つ納豆チゲだ。
料理とともに運ばれてくるのは、次のような多彩なおかず。
- モヤシナムル
- ダイコンナムル
- チナムル
- チェユックポックム(辛味の豚肉料理)
- オデン
- サンチュ
- 青唐辛子
- キムチ
五郎は女将のジェスチャーから食べ方を理解し、ご飯にさまざまなおかずを入れて混ぜるセルフビビンパに挑戦する。
さらに納豆チゲとコチュジャンも加えるという、独自の組み合わせにたどり着く。
韓国料理に慣れていない五郎が、店の人の動作を見ながら食べ方を覚える過程も楽しい。
第10話:ソウルで骨付き豚カルビとおかずの群れ
全州での仕事を終え、ソウルに戻った五郎。
イム社長への報告を終えた後、会社の社員たちが食べている韓国風中華料理を目にし、再び空腹を感じる。
そこで見つけた焼肉店で注文したのが、デジカルビ(豚カルビ)とご飯だ。
テーブルには白菜キムチやネギキムチなど、たくさんのおかずが並び、さらにテンジャンチゲ(味噌チゲ)も登場する。
そして、炭火で焼かれる大きな骨付き豚肉。五郎は早く食べたくて仕方がないものの、店員から十分に焼くように止められる。
ようやく食べられるようになった豚カルビに大満足。さらに牛バラ肉の薄切りであるチャドルバギまで追加する。
第9話が韓国の家庭的な食べ方や発酵料理を中心に描いたのに対し、第10話は炭火焼肉と豊富なおかずが主役。2話を続けて見ることで韓国の食文化の異なる側面を楽しめる。
韓国出張編が海外でも評価された理由
この韓国編は、単なる海外旅行のエピソードではない。
言葉が通じにくい状況でも、料理を見て、周囲の人の食べ方を観察し、自然に食事の輪へ入っていく五郎の姿が描かれている。
そこには、シリーズが大切にしてきた「食べることは誰にとっても身近な楽しみ」という考え方がある。
2018年8月8日、テレビ東京は『孤独のグルメ』が「Seoul Drama Award 2018」で「The Most Popular Foreign Drama of the Year」を受賞したと発表した。
同賞は、韓国のソウルで開催される国際的なドラマ祭典の非コンペティション部門で、韓国でのシリーズ人気やSeason7の現地ロケも紹介されていた。
【ふらっとQUSUMIと歴代シーズン比較】Season7が支持される理由
『孤独のグルメ』には、ドラマ本編とは別の楽しみ方がある。それが、原作者の久住昌之が出演する「ふらっとQUSUMI」だ。
ふらっとQUSUMIとは?
ドラマの舞台になった実在の飲食店を、原作者の久住昌之が訪ねるコーナーである。
松重豊が演じる五郎は、あくまでドラマの登場人物。一方、久住は原作者本人として店に足を運び、料理や店の雰囲気を楽しむ。
この二重構造が作品の面白さを広げている。
ドラマでは五郎の食事を物語として楽しみ、その後のコーナーでは原作者本人の視点で実際の店を味わえる。
久住は2019年のnippon.comのインタビューでも、店巡りをするファンや、コーナーへの反響について語っている。
歴代シーズンとSeason7の違い
歴代シーズンを比較すると、Season7はシリーズの地理的な広がりと料理ジャンルの多様化が際立つ。
| シーズン | 放送年 | 特徴 |
|---|---|---|
| Season1 | 2012年 | 一人飯という独特の世界観を確立 |
| Season2 | 2012年 | 五郎の日常と食事の描写を深化 |
| Season3 | 2013年 | 街の個性や飲食店の魅力を拡大 |
| Season4 | 2014年 | 国内各地の多彩な食文化を紹介 |
| Season5 | 2015年 | 台湾出張編で海外へ進出 |
| Season6 | 2017年 | 大阪など地域色の強い料理を紹介 |
| Season7 | 2018年 | 韓国出張編と新しい料理ジャンルに挑戦 |
| Season8 | 2019年 | 国内外の新しい食の発見を継続 |
| Season9 | 2021年 | 個人経営店や一人飯の魅力を掘り下げる |
| Season10 | 2022年 | シリーズ10作目の節目 |
| Season11 | 2026年 | 約3年半ぶりの新シーズン |
Season7の独自性は、従来の「街の食堂を探して一人で食べる」という基本構造を維持しながら、韓国という異なる食文化を2話連続で取り上げたことにある。
第3話のメキシコ料理、第5話の麻婆豆腐、第7話の納豆ピザなど、料理のジャンルにも幅がある。
そのため、昔ながらの定食や和食を期待する視聴者だけでなく、異国の料理や珍しいメニューを楽しみたい視聴者にも見どころが多い。
2026年時点の評判は?
視聴者の評価を確認する材料の一つが、映画・ドラマレビューサービスのFilmarksだ。
同サービスではSeason7は5点満点中4.0点、2,391件のレビューを獲得している(確認できた掲載数)。
また、2026年に投稿された感想には、第1話、第7話、第11話などをお気に入りとして挙げるものや、韓国出張編の料理の珍しさを評価するものが見られる。
もちろん、レビューサイトの評価は視聴者全体の意見を代表するものではない。それでも、放送から年月が経過した後も新しい感想が投稿されていることは、シリーズを繰り返し楽しむ視聴者がいることを示している。
【2026年最新】Season7の配信・視聴方法とSeason11の現在
Season7をこれから見る人にとって気になるのが、動画配信サービスでの視聴方法だ。
テレビ東京のSeason7公式ページには、放送終了の表示と、U-NEXTの見逃し配信案内が残っている。
また、2026年8月時点のFilmarksの配信情報では、複数のサービスでSeason7の視聴が案内されている。
Season7の主な配信サービス
| 配信サービス | 2026年8月時点の掲載状況 |
|---|---|
| Prime Video | 見放題 |
| U-NEXT | 見放題 |
| DMM TV | 見放題 |
| Lemino | 見放題 |
| Hulu | 見放題 |
| Netflix | 見放題 |
| TELASA | レンタル |
配信状況は契約や作品の入れ替えによって変わるため、2026年11月に視聴する場合は、各サービス内で「孤独のグルメ Season7」と検索して確認するのが確実だ。
特に確認したいのは、次の3点。
- Season7の全12話が対象になっているか。
- 見放題なのか、各話レンタルなのか。
- 月額料金とは別に追加料金が必要か。
TVerはテレビ放送中の番組の見逃し視聴に便利だが、過去のシーズンが常時全話無料で見られるわけではない。
Season11は2026年4月3日スタート、6月19日に最終回
2026年のシリーズ最新動向として注目されるのが、『孤独のグルメ Season11』だ。
テレビ東京の公式発表によると、新シーズンは2026年4月3日(金)深夜24時12分にスタート。約3年半ぶりの新シーズンとして放送された。
そして、2026年6月19日(金)に全12話の放送を終了している。
Season11でも松重豊が井之頭五郎を演じ、各地の飲食店を訪ねる基本構造は継続された。
注目された舞台と料理の例を挙げると、次のようになる。
- 第1話:神奈川県藤沢市善行のさばみりんと豚汁
- 第2話:東京都港区西麻布のタンドリーチキンとマトン・マサラ
- 第5話:神奈川県横浜市上飯田町のベトナム料理
- 第8話:埼玉県蓮田市の台湾ラーメンと水餃子
- 第12話:東京都葛飾区高砂のかつ煮定食
公式ストーリーには、観月ありさ、戸田菜穂、コウメ太夫、金田明夫、丘みつ子、岸本加世子などのゲスト出演も掲載されている。
Season7からSeason11までの流れを振り返ると、シリーズが長く続いている理由は、主人公や基本設定を大きく変えず、訪れる町と料理を変え続けていることにある。
Season7の韓国編で見せた海外の食文化への挑戦も、シリーズの可能性を広げた重要な試みだった。
【孤独のグルメSeason7】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:孤独のグルメSeason7は全何話ですか?
A1:全12話です。2018年4月6日にスタートし、6月29日に最終回を迎えました。
Q2:Season7の韓国出張編は何話ですか?
A2:第9話と第10話です。第9話は韓国・全州の納豆チゲとセルフビビンパ、第10話はソウルの骨付き豚カルビとおかずの群れが中心です。
Q3:Season7の第1話に登場する店はどこですか?
A3:埼玉県上尾市本町のキセキ食堂です。五郎が注文した肩ロースカツ定食が登場します。
Q4:Season7の最終回の料理は何ですか?
A4:東京都中央区八丁堀のニラ玉ライスとエビチリです。登場店舗は中華シブヤですが、同店は2018年9月28日に閉店しています。
Q5:ふらっとQUSUMIに出演しているのは誰ですか?
A5:原作者の久住昌之です。ドラマに登場した実在の飲食店を訪ねるコーナーで、本編とは異なる視点で料理や店の魅力を楽しめます。
Q6:Season7は2026年現在どこで見られますか?
A6:2026年8月時点の配信情報では、Prime Video、U-NEXT、DMM TV、Lemino、Hulu、Netflixなどで見放題として掲載されています。配信契約は変更されるため、視聴前に各サービスで最新状況を確認してください。
Q7:孤独のグルメSeason11は2026年に放送されましたか?
A7:はい。2026年4月3日に放送開始し、6月19日に最終回を迎えました。松重豊が引き続き井之頭五郎を演じています。
まとめ:Season7は孤独のグルメの魅力が広がった重要シーズン
『孤独のグルメ Season7』は、2018年4月から6月まで放送された全12話のシリーズ作品だ。
上尾市のキセキ食堂で始まり、経堂の一人バイキング、南麻布のメキシコ料理、下仁田の豚すき焼き、三河島の麻婆豆腐など、各地の個性的な料理が登場する。
特に第9話・第10話の韓国出張編は、全州の納豆チゲやセルフビビンパ、ソウルの骨付き豚カルビなど、国内編とは異なる食文化を楽しめる点で印象深い。
【プロの結論】
Season7を評価する際に注目したいのは、単に登場する料理の豪華さや量ではない。
このシーズンの本質は、五郎という一人の人物を通じて、町の食堂や海外の料理店にある日常の食文化を描いていることにある。
- 初めてシリーズを見る人には、キセキ食堂が登場する第1話がおすすめ。
- 珍しい料理を楽しみたい人には、第3話・第5話・第7話がおすすめ。
- 海外の食文化に興味がある人には、第9話・第10話の連続視聴がおすすめ。
- シリーズの定番らしい町中華を味わいたい人には、第12話が印象に残るはずだ。
そして2026年にはSeason11も放送され、井之頭五郎の食の旅は続いている。
Season7は、初期シリーズの魅力を保ちながら、海外ロケや料理ジャンルの幅を広げた作品として、今から見返しても十分に楽しめる一作である。