妻夫木聡の映画出演作一覧2026|代表作から最新作まで年代順に徹底解説
俳優・妻夫木聡の映画出演作を振り返ると、青春コメディーから恋愛映画、社会派ドラマ、サスペンス、歴史大作まで、幅広いジャンルに挑戦してきた軌跡が見えてくる。2001年の『ウォーターボーイズ』で映画初主演を果たし、『ジョゼと虎と魚たち』『悪人』『怒り』『ある男』などで俳優としての評価を積み重ねてきた。
2026年の最新映画は、4月17日公開の『人はなぜラブレターを書くのか』。2025年公開の主演映画『宝島』に続く作品で、妻夫木聡は綾瀬はるか演じる主人公の夫・寺田良一を演じている。この記事では、映画デビューから2026年までの出演歴を公開年順に整理し、代表作の役柄、日本アカデミー賞受賞歴、作品の評価まで詳しく紹介する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 映画デビュー:1999年公開の『GTO』。2001年の『ウォーターボーイズ』で映画初主演を飾った。
- 代表作:『ジョゼと虎と魚たち』『悪人』『怒り』『ある男』『宝島』など、ジャンルの異なる作品で存在感を発揮。
- 2026年最新映画:4月17日公開の『人はなぜラブレターを書くのか』で寺田良一役を演じる。
【映画デビューは1999年】妻夫木聡の経歴と俳優としての転換点

妻夫木聡は1980年12月13日生まれ、福岡県出身。ホリプロに所属する俳優で、若手時代から映画とテレビドラマの両方で活躍してきた。
芸能界入りのきっかけは、アミューズ、ホリプロ、ニッポン放送によるオーディション企画「スタアオーディション」。全国規模のオーディションで第1回グランプリを獲得し、俳優としてのキャリアをスタートさせた。
テレビデビューと映画デビューは別の年
最初に整理しておきたいのが、テレビでのデビューと映画デビューの違いだ。
ホリプロの公式プロフィールによると、テレビドラマのデビュー作は1998年11月7日放送のフジテレビ系『すばらしい日々』。一方、映画出演の最初期作品は1999年12月公開の『GTO』である。
そして、俳優として広く知られる転機になったのが、2001年の『ウォーターボーイズ』だった。
『ウォーターボーイズ』が俳優としての知名度を押し上げた
矢口史靖監督の『ウォーターボーイズ』は、男子高校生たちがシンクロナイズドスイミングに挑戦する青春コメディー。妻夫木聡は主人公の鈴木智を演じた。
当時の妻夫木は、爽やかさと自然体の演技が印象的な若手俳優だった。男子高校生たちの戸惑いや友情、文化祭に向けた奮闘を中心人物として表現し、映画初主演作として大きな存在感を残した。
同作では第25回日本アカデミー賞の新人俳優賞と優秀主演男優賞を受賞。デビューから間もない段階で、俳優としての評価を確かなものにした。
この時期の特徴は、親しみやすい青年役を中心にしながら、作品ごとに異なる人物像を模索していたことだ。その後のシリアスな演技への転換を考えるうえでも、『ウォーターボーイズ』は重要な出発点となっている。
【1999〜2026年】妻夫木聡の映画出演作一覧を公開年順に総整理
妻夫木聡の映画出演歴は、1999年から2026年まで長期間にわたる。ホリプロの公式プロフィールに掲載された映画出演歴と、近年の映画情報を照合すると、青春映画、恋愛映画、社会派作品、海外映画など、多彩な作品が並ぶ。
1999〜2009年:青春映画から本格派俳優への成長
- 1999年:『GTO』
- 2001年:『富江 re-birth』『ウォーターボーイズ』
- 2002年:『SABU〜さぶ〜』『JUSTICE』
- 2003年:『さよなら、クロ』『ドラゴンヘッド』『ジョゼと虎と魚たち』
- 2004年:『きょうのできごと』『69 sixty nine』『約30の嘘』
- 2005年:『ローレライ』『春の雪』
- 2006年:『やわらかい生活』『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』『涙そうそう』
- 2007年:『どろろ』『歌謡曲だよ人生は』『憑神』『クワイエットルームにようこそ』
- 2008年:『ザ・マジックアワー』『闇の子供たち』『TOKYO!』『パコと魔法の絵本』『ブタがいた教室』
- 2009年:『感染列島』『ノーボーイズ、ノークライ』『ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜』
この時期の代表的な作品が『ジョゼと虎と魚たち』だ。青春映画の主演俳優というイメージから一歩踏み出し、恋愛における人間の弱さや身勝手さまで表現する演技を見せた。
また、『春の雪』では三島由紀夫の小説を原作とする文学作品に挑戦。『涙そうそう』では沖縄を舞台とする人間ドラマに出演するなど、作品のジャンルも徐々に広がっていった。
2010〜2019年:社会派ドラマと人間の内面を描く作品が増加
- 2010年:『シュアリー・サムデイ』『悪人』
- 2011年:『マイ・バック・ページ』『スマグラー』
- 2012年:『黄金を抱いて翔べ』
- 2013年:『清須会議』『東京家族』
- 2014年:『ジャッジ!』『小さいおうち』『ぼくたちの家族』『渇き。』『STAND BY ME ドラえもん』『舞妓はレディ』『バンクーバーの朝日』
- 2015年:『黒衣の刺客』
- 2016年:『家族はつらいよ』『殿、利息でござる!』『怒り』『ミュージアム』
- 2017年:『愚行録』『家族はつらいよ2』『奥田民生になりたいボーイと出会う男すべて狂わせるガール』
- 2018年:『妻よ薔薇のように 家族はつらいよIII』『泣き虫しょったんの奇跡』『来る』『唐人街探案2』
- 2019年:『パラダイス・ネクスト』『乱反射』『決算!忠臣蔵』
2010年の『悪人』は、妻夫木聡の俳優人生における大きな転換点となった。従来の爽やかな青年像とは異なる孤独な人物を演じ、日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得した。
2016年の『怒り』では、李相日監督と再びタッグを組み、綾野剛と複雑な関係性を持つ人物を演じた。社会的なテーマを持つ作品の中で、感情を抑えた演技と人物の繊細な内面を表現している。
なお、『乱反射』はテレビドラマ作品として区別しておきたい。映画出演歴と映像作品全体の経歴を調べる際には、劇場公開映画とテレビ作品を混同しないことが大切だ。
2020〜2026年:国際作品から社会性の強い主演映画へ
- 2020年:『Red』『一度死んでみた』『一度も撃ってません』『浅田家!』『STAND BY ME ドラえもん2』
- 2021年:『唐人街探偵 東京MISSION』『唐人街探偵 NEW YORK MISSION』
- 2022年:『ある男』
- 2023年:劇場公開映画の主要な新規出演作は確認できない。
- 2024年:『本心』
- 2025年:『宝島』
- 2026年:『人はなぜラブレターを書くのか』
『唐人街探偵』シリーズでは、野田昊役として中国発の人気ミステリーシリーズに参加。日本国内での公開年と製作年が異なる作品もあるため、海外作品を含めて調べる場合は公開時期の違いにも注意したい。
2020年代に入ってからは、『浅田家!』のような家族をテーマとした作品や、『ある男』のように人間の存在やアイデンティティーを掘り下げる作品が目立つ。2025年の『宝島』、2026年の『人はなぜラブレターを書くのか』へと、出演作の幅はさらに広がっている。
なお、2025年公開の『The Swimming Clown 水の導化師の物語』ではナレーションも担当している。通常の俳優出演と声による参加は、出演歴を整理する際に分けて考えると分かりやすい。
【代表作5本を比較】役柄と見どころから分かる妻夫木聡の演技力
妻夫木聡の代表作を選ぶ際には、興行的な知名度だけでなく、俳優としての転換点になった作品、演技の幅が分かる作品、映画賞で評価された作品という3つの視点が役立つ。
特に『ウォーターボーイズ』『ジョゼと虎と魚たち』『悪人』『ある男』『宝島』は、それぞれ異なる時代の妻夫木聡を知るうえで重要な5作品だ。
| 作品・公開年 | 役名 | 役柄と見どころ | 作品の位置づけ |
|---|---|---|---|
| ウォーターボーイズ(2001年) | 鈴木智 | シンクロに挑戦する男子高校生。青春の葛藤と成長を爽やかに表現。 | 映画初主演・ブレイクの代表作 |
| ジョゼと虎と魚たち(2003年) | 恒夫 | ジョゼと出会う大学生。恋愛の喜びだけでなく、弱さや身勝手さも描く。 | 恋愛映画の代表作 |
| 悪人(2010年) | 清水祐一 | 殺人事件を起こした孤独な青年。人間の孤立と社会の視線を表現。 | 日本アカデミー賞最優秀主演男優賞 |
| ある男(2022年) | 城戸章良 | 亡くなった男性の身元を調べる弁護士。名前と存在、家族の意味に迫る。 | 日本アカデミー賞最優秀主演男優賞 |
| 宝島(2025年) | グスク | 戦後沖縄を生きる青年。警察官となった後も過去と向き合う。 | 2026年日本アカデミー賞優秀主演男優賞 |
1. 『ウォーターボーイズ』:爽やかな青年役の原点
2001年9月15日公開の『ウォーターボーイズ』は、矢口史靖監督による青春コメディー。妻夫木聡は、男子高校の水泳部に残った鈴木智を演じた。
作品の魅力は、男子高校生がシンクロナイズドスイミングに取り組むというユニークな設定だけではない。最初は消極的だった生徒たちが、仲間との練習を通じて少しずつ成長していく過程にある。
妻夫木の演技も、派手な感情表現より自然な反応や表情が中心。現在の重厚な役柄と比較すると、俳優としての出発点を確認できる作品だ。
2. 『ジョゼと虎と魚たち』:恋愛の美しさと現実を描いた代表作
2003年12月13日公開。犬童一心監督、池脇千鶴との共演による恋愛映画で、妻夫木聡は大学生の恒夫を演じた。
恒夫は、車椅子で生活するジョゼと偶然出会い、次第に彼女に惹かれていく。2人の関係は、単純な恋愛の成功物語ではない。相手を理解しようとする気持ちと、自分自身の将来や欲望との間で揺れる姿が丁寧に描かれている。
妻夫木の演技で注目したいのは、恒夫の優しさだけでなく、未熟さや逃げたい気持ちまで表現している点だ。観客が主人公に共感するだけでなく、ときには彼の行動に複雑な感情を抱くような人物造形になっている。
青春映画としての爽やかさと、大人の恋愛映画としての苦みを併せ持つ作品であり、妻夫木聡の代表作を1本選ぶなら外せない。
3. 『悪人』:爽やかなイメージを覆した社会派ドラマ
2010年公開の『悪人』は、吉田修一の小説を原作とし、李相日監督が映画化した作品。妻夫木聡は殺人事件を起こした青年・清水祐一を演じた。
物語の中心にあるのは、殺人という事件そのものだけではない。孤独、愛情への渇望、地方社会の閉塞感、インターネットや報道を通じて形成される他者への評価など、複数の問題が絡み合っている。
妻夫木は、単純な悪役として祐一を演じるのではなく、孤独を抱えた一人の人間として表現した。観客が彼の行動を肯定できるかどうかとは別に、その人物の背景を考えさせる演技になっている。
第34回日本アカデミー賞では最優秀主演男優賞を受賞。本人の俳優人生においても、演技の幅を広げた重要な作品として位置づけられる。
4. 『ある男』:存在とアイデンティティーを問い直す演技
2022年11月18日公開。石川慶監督が平野啓一郎の小説を映画化した作品で、妻夫木聡は弁護士の城戸章良を演じた。
物語は、亡くなった夫が別人の名前を名乗っていたことから始まる。城戸は、その男性の本当の身元を調べることになり、調査を進める中で、名前や家族、社会的な立場といった問題に向き合っていく。
この作品で注目したいのは、城戸自身も調査を通じて自分の価値観を問い直していく点だ。単なる謎解きではなく、他人を理解することの難しさや、人間の存在を何によって証明できるのかというテーマがある。
妻夫木は、弁護士としての理性的な顔と、個人的な感情が揺れる瞬間を繊細に演じた。第46回日本アカデミー賞では最優秀主演男優賞を受賞している。
5. 『宝島』:戦後沖縄を生きる青年の葛藤
2025年9月19日公開。真藤順丈の直木賞受賞小説を大友啓史監督が実写映画化した作品で、妻夫木聡が主演を務めた。
舞台は、アメリカ統治下にあった戦後沖縄。米軍基地から物資を持ち出して住民に分け与える若者集団「戦果アギヤー」の物語を軸に、沖縄の歴史と若者たちの生き方を描く。
妻夫木が演じるグスクは、かつて戦果アギヤーの一員だった青年。仲間たちと過ごした時代を経て警察官となり、現実と自身の信念の間で葛藤する。
若者としての理想と、社会の一員として背負う責任。その両方を抱える人物を演じることで、妻夫木の成熟した演技が際立つ。
2026年の第49回日本アカデミー賞では優秀主演男優賞を受賞。最優秀賞は『国宝』の吉沢亮だったが、妻夫木の演技も主要部門で高く評価された。
【日本アカデミー賞受賞歴】映画賞から見る妻夫木聡の評価と評判
妻夫木聡の映画出演歴を語るうえで、日本アカデミー賞の受賞歴は欠かせない。若手時代の新人俳優賞から主演男優賞、助演男優賞まで、作品に応じて異なる役割で評価されてきた。
主な日本アカデミー賞の受賞・選出歴
- 第25回(2002年):『ウォーターボーイズ』で新人俳優賞・優秀主演男優賞。
- 第34回(2011年):『悪人』で最優秀主演男優賞。
- 第37回(2014年):『東京家族』で優秀助演男優賞。
- 第40回(2017年):『怒り』で最優秀助演男優賞。
- 第46回(2023年):『ある男』で最優秀主演男優賞。
- 第49回(2026年):『宝島』で優秀主演男優賞。
この受賞歴から分かるのは、妻夫木が主演俳優としてだけでなく、助演俳優としても高く評価されてきたことだ。
特に『怒り』は重要な転換点だ。綾野剛演じる大西直人と恋人関係にある藤田優馬を演じ、人物同士の距離感や感情の揺れを表現した。第40回日本アカデミー賞では最優秀助演男優賞を獲得している。
『悪人』と『ある男』では主演男優賞、『怒り』では助演男優賞という結果が示すように、作品の中心に立つ演技と、他の人物との関係性を支える演技の両方に実績がある。
映画の評価・評判を判断する3つのポイント
妻夫木聡の出演映画は、作品ごとにジャンルもテーマも異なる。そのため、すべての作品を同じ基準で比較するのは適切ではない。
評価を確認するときは、次の3つの視点が参考になる。
1. 映画賞での評価
日本アカデミー賞やブルーリボン賞などの受賞・ノミネート歴は、俳優としての評価を知る客観的な手掛かりになる。ただし、映画賞は作品全体の評価と個人の演技評価を区別して考えたい。
2. 映画評論と観客レビュー
映画評論では、演技だけでなく脚本、監督の演出、映像表現、作品のテーマも評価対象となる。観客レビューでは、物語への共感度や鑑賞後の印象が反映されるため、両方を見ると作品の特徴を理解しやすい。
3. 役柄の幅と作品への貢献度
青春映画の主人公、孤独な青年、弁護士、歴史的背景を背負う警察官など、妻夫木の役柄は幅広い。作品を比較するときは、本人の知名度だけではなく、その役が物語の中で何を担っているのかにも注目したい。
例えば映画.comのユーザー評価では、2026年公開の『人はなぜラブレターを書くのか』は確認時点で5点満点中3.7点、457件の評価が掲載されている。これは同サイト利用者による評価であり、日本の観客全体の意見を代表する数字ではないが、公開後の反応を把握する一つの目安になる。
作品の評判を調べる際には、単一のレビュー点数だけで判断せず、批評家の評価、映画賞、観客の感想を組み合わせて見ることが大切だ。
【2025〜2026年最新】『宝島』から『人はなぜラブレターを書くのか』まで
2025年から2026年にかけての妻夫木聡の映画出演歴では、歴史大作『宝島』と実話を基にした人間ドラマ『人はなぜラブレターを書くのか』が特に注目される。
2025年『宝島』:主演として戦後沖縄の歴史を描く
『宝島』は、真藤順丈による小説を原作とする映画。第160回直木賞、第9回山田風太郎賞、第5回沖縄書店大賞を受賞した原作を、大友啓史監督が映画化した。
妻夫木聡の役はグスク。広瀬すず、窪田正孝、永山瑛太らと共演し、戦後の沖縄を舞台にした壮大な物語を担う。
作品の大きな特徴は、戦後のアメリカ統治下の沖縄を正面から描いていることだ。若者たちが抱いた理想、社会の変化、仲間との関係、そして故郷への思いが物語の中心にある。
ソニー・ピクチャーズの公式発表では、撮影には105日間を要したとされ、コロナ禍による撮影延期を経て完成した作品でもある。2026年の日本アカデミー賞では、作品賞を含む8部門で優秀賞を獲得し、妻夫木自身も優秀主演男優賞に選ばれた。
『悪人』や『ある男』とは異なり、個人の内面だけでなく、歴史や地域社会の問題を背負う人物を演じている点が見どころだ。
2026年『人はなぜラブレターを書くのか』:妻夫木聡は寺田良一役
2026年4月17日に公開された『人はなぜラブレターを書くのか』は、石井裕也監督が手掛けた人間ドラマ。綾瀬はるかを主演に迎え、2000年3月8日に発生した地下鉄脱線事故にまつわる実話を基にしている。
物語の背景にあるのは、事故で犠牲となった高校生・富久信介さんの家族に、2020年、一通の手紙が届いたという出来事だ。
その手紙を書いたのは、毎朝同じ電車に乗り、信介さんに思いを寄せていた女性だった。家族が知らなかった息子の青春時代の姿が記されており、手紙を通じて亡くなった人の生きた証が伝わるという内容である。
映画では、現代の寺田ナズナを綾瀬はるか、学生時代のナズナを當真あみが演じる。細田佳央太が富久信介、菅田将暉が川嶋勝重、佐藤浩市が富久隆治を担当している。
妻夫木聡が演じるのは、ナズナの夫・寺田良一だ。
公式キャラクター紹介によると、良一はナズナを不器用ながらも気に掛ける人物。主人公の過去に直接関わる中心人物とは異なる立場から、現在の生活と夫婦関係を表現する役どころになっている。
本作の見どころは、手紙という個人的な行為が、時間を超えて別の人の人生に影響を与える点だ。事故の悲しみだけを描くのではなく、誰かを思う気持ちや、伝えられなかった言葉が持つ意味を掘り下げている。
妻夫木の出演作を追ってきた観客にとっては、『悪人』や『ある男』のような重厚な役柄とは異なり、他者を気遣う夫という立場から人間関係を表現する演技にも注目したい。
2026年10月時点での最新映画出演状況
2026年10月末時点で、映画出演作として確認できる最新作は『人はなぜラブレターを書くのか』である。2025年の『宝島』に続く作品で、いずれも近年の妻夫木聡を知るうえで重要な出演作となっている。
なお、妻夫木は2025年のTBS日曜劇場『ザ・ロイヤルファミリー』にも主演し、栗須栄治を演じた。こちらは映画ではなくテレビドラマであり、映画出演歴とは分けて整理する必要がある。
映画、テレビドラマ、舞台など、異なるジャンルで活動していることも、妻夫木聡のキャリアを理解するうえで押さえておきたい点だ。
【初めて観るならどれ?】妻夫木聡の映画を目的別に選ぶ方法
出演作が多い妻夫木聡の映画は、どの作品から観るかによって俳優としての印象も変わってくる。初めて作品に触れる人は、好きなジャンルや関心のあるテーマから選ぶとよい。
青春映画や爽やかな演技が好きな人
最初におすすめしたいのは『ウォーターボーイズ』。若い頃の妻夫木聡の魅力を知ることができ、笑いと友情、成長を楽しめる。
青春映画から入りたい人や、重いテーマの作品よりも明るい物語を観たい人に向いている。
恋愛映画で人物の心理をじっくり味わいたい人
『ジョゼと虎と魚たち』が適している。恋愛の美しさだけでなく、人間関係の難しさや、相手を理解することの複雑さまで描かれている。
登場人物の選択や感情の変化について考えながら映画を観たい人におすすめだ。
演技力や社会的テーマを重視する人
『悪人』と『ある男』を優先して観たい。どちらも人間の存在や社会との関係を深く掘り下げており、妻夫木聡の演技の成熟を感じられる。
特に『悪人』は、俳優としてのイメージを大きく変えた作品。『ある男』は、複雑な人物関係やアイデンティティーの問題に関心がある人に向いている。
歴史や社会問題をテーマにした大作が好きな人
『宝島』がおすすめ。戦後沖縄の歴史を背景に、若者たちの信念や葛藤を描いている。人物ドラマだけでなく、歴史的背景にも関心がある人に適した作品だ。
一方、テンポの速い娯楽映画や短時間で気軽に楽しめる作品を求める人には、3時間11分の上映時間を持つ『宝島』は鑑賞前に時間を確保しておきたい作品でもある。
このように、妻夫木聡の代表作は単純なランキングだけでは比較しにくい。青春映画から入り、恋愛映画、社会派作品へと順番に観ることで、演技の変化をより深く楽しめる。
【妻夫木聡の映画に関するよくある質問(FAQ)】
Q1:妻夫木聡の映画デビュー作は何ですか?
A1:映画出演の初期作品は1999年12月公開の『GTO』です。テレビドラマのデビュー作は1998年11月7日放送の『すばらしい日々』で、映画初主演作は2001年の『ウォーターボーイズ』です。
Q2:妻夫木聡の代表作は何ですか?
A2:『ウォーターボーイズ』『ジョゼと虎と魚たち』『悪人』『怒り』『ある男』『宝島』などが代表作として挙げられます。青春映画から社会派ドラマまで幅広い役柄を演じています。
Q3:妻夫木聡の2026年最新映画は何ですか?
A3:2026年4月17日公開の『人はなぜラブレターを書くのか』です。綾瀬はるか演じる寺田ナズナの夫・寺田良一を演じています。
Q4:『悪人』で妻夫木聡は何の賞を受賞しましたか?
A4:第34回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞しました。孤独な青年・清水祐一を演じ、従来の爽やかなイメージとは異なる演技が評価されました。
Q5:『ある男』で妻夫木聡が演じた役は何ですか?
A5:弁護士の城戸章良です。亡くなった男性の身元を調べる中で、人間のアイデンティティーや存在の意味に向き合う人物です。第46回日本アカデミー賞で最優秀主演男優賞を受賞しました。
Q6:『宝島』で妻夫木聡が演じた役は何ですか?
A6:グスク役です。戦後沖縄の若者集団「戦果アギヤー」の一員だった人物で、後に警察官となり、過去と現在の間で葛藤します。2026年の第49回日本アカデミー賞では優秀主演男優賞を受賞しました。
Q7:妻夫木聡は日本アカデミー賞を何度受賞していますか?
A7:主要な最優秀賞では、『悪人』と『ある男』で最優秀主演男優賞、『怒り』で最優秀助演男優賞を受賞しています。これに加えて、第25回の新人俳優賞や複数回の優秀賞受賞歴があります。
まとめ:妻夫木聡の映画出演歴は青春スターから実力派俳優への進化を示す
妻夫木聡の映画出演作を1999年から2026年まで振り返ると、俳優としての変化がはっきりと見えてくる。
『ウォーターボーイズ』で青春映画の主演俳優として注目を集め、『ジョゼと虎と魚たち』で恋愛に揺れる青年の複雑な心理を表現。『悪人』では社会から孤立した人物を演じ、『怒り』では助演として人物同士の関係性を深く描いた。
そして『ある男』ではアイデンティティーをめぐる謎に向き合う弁護士を演じ、『宝島』では戦後沖縄を生きる青年の葛藤を表現した。2026年の『人はなぜラブレターを書くのか』では、主人公を支える夫という新たな立場から人間ドラマに参加している。
作品選びで迷った場合は、まず『ウォーターボーイズ』で初期の魅力を知り、『ジョゼと虎と魚たち』で恋愛映画の演技を味わい、『悪人』『ある男』で実力派俳優としての深みを確認する順番がおすすめだ。
2026年現在も、妻夫木聡の出演歴は一つのジャンルにとどまらない。これまでの代表作を年代順に観ることは、日本映画の変化とともに、一人の俳優が積み重ねてきた表現の進化を知ることにもつながる。
主な事実確認資料
- ホリプロ公式プロフィール・映画出演歴・受賞歴。
- 日本アカデミー賞公式記録。
- 『ジョゼと虎と魚たち』『ウォーターボーイズ』の作品情報。
- 『宝島』のソニー・ピクチャーズ公式発表。
- 『人はなぜラブレターを書くのか』の東宝公式情報・映画情報。