なぜ日本は地震が多いのか?4つのプレートと地殻のひずみを2026年最新資料で徹底解説
日本では、なぜこれほど頻繁に地震が発生するのでしょうか。世界有数の地震多発国と呼ばれる背景には、日本列島の地下に存在する複雑なプレート構造があります。日本周辺では、太平洋プレートとフィリピン海プレートという2つの海洋プレートが、北米プレートやユーラシアプレートなどの陸側のプレートの下へ沈み込んでいます。この動きによって地下の岩盤にひずみが蓄積され、限界に達すると断層が急激に動いて地震が発生します。
2026年版防災白書や気象庁の地震統計を確認すると、日本で地震が多い理由は、単にプレートが4つ集まっているからだけではありません。海溝型地震、活断層による内陸型地震、沈み込んだプレート内部の地震、火山活動に伴う地震など、複数の発生メカニズムが重なっていることが重要です。南海トラフや日本海溝との関係、日本と世界の地震発生回数の比較まで整理し、2026年時点の最新の公的資料をもとに、その仕組みを解説します。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:日本周辺には太平洋・フィリピン海・北米・ユーラシアの4つの主要プレートが存在する。
- 要点2:海洋プレートの沈み込みによって地殻にひずみが蓄積され、海溝型地震や内陸型地震が発生する。
- 要点3:気象庁の統計では、日本とその周辺で世界のM5以上の地震のほぼ10分の1が発生している。
- 要点4:2026年版防災白書でも、プレート運動と断層運動が日本の地震活動を理解する基本として整理されている。
- 要点5:南海トラフや日本海溝だけでなく、内陸の活断層にも注意が必要である。
【結論】なぜ日本は地震が多いのか?最大の理由は4つのプレートの存在

日本で地震が多い最大の理由は、複数のプレートが接する場所に日本列島が位置し、その境界や周辺で絶えず大きな力が働いているためです。
地球の表面は、プレートと呼ばれる厚さ約10〜100km程度の岩石の板で覆われています。プレートはそれぞれ異なる方向と速度で移動しており、互いに衝突したり、一方がもう一方の下に沈み込んだりしています。
日本列島の周辺では、特に海洋プレートの沈み込みが活発です。海のプレートが陸側のプレートの下へ入り込むと、境界付近の岩盤に圧縮や引っ張りの力が加わります。
プレート同士が接する面は、常に滑らかに動いているわけではありません。摩擦によって強く固着している部分では、海側のプレートが動き続けても陸側のプレートが引きずられ、地下に変形が蓄積されます。
この変形が限界に達すると、固着していた部分が急激にずれます。その際に放出されるエネルギーが地震波となり、地表まで伝わって揺れを引き起こすのです。
日本周辺にある4つの主要プレートとは?
日本周辺の地震を理解するうえで欠かせないのが、4つの主要プレートです。一般的な地学の説明では、海側の2つと陸側の2つに分けて説明されます。
| プレート名 | 分類 | 主な位置・動き | 地震との関係 |
|---|---|---|---|
| 太平洋プレート | 海洋プレート | 日本の東側から西方向へ沈み込む | 日本海溝や千島海溝周辺の地震活動に関係する |
| フィリピン海プレート | 海洋プレート | 南側から北西方向へ沈み込む | 南海トラフや相模トラフ周辺の地震に関係する |
| 北米プレート | 陸側のプレート | 北海道・東北方面などの地下構造を説明する際に用いられる | 海洋プレートの沈み込みによるひずみを受ける |
| ユーラシアプレート | 陸側のプレート | 西日本方面などの陸側のプレートとして説明される | 南海トラフなどのプレート境界地震に関係する |
ここで注意したいのは、日本列島の地下構造が単純に4枚のプレートだけで説明できるわけではないことです。地域によってはオホーツクプレートやアムールプレートなどの細分化されたプレートモデルも用いられています。北米プレートとユーラシアプレートという区分は、日本周辺の構造を理解するための代表的な説明モデルです。
太平洋プレートとフィリピン海プレートの沈み込み
特に地震活動に大きく関係するのが、2つの海洋プレートです。
太平洋プレートは、日本の東側に広がる海底から日本列島の下へ沈み込んでいます。その境界に位置するのが日本海溝です。東北地方から北海道、関東沖にかけての地震活動と深く関係しています。
一方、フィリピン海プレートは南側から日本列島に近づき、南海トラフや相模トラフなどから陸側のプレートの下へ沈み込んでいます。西日本や関東周辺の地震活動を理解するうえで重要な存在です。
地震調査研究推進本部などの資料では、太平洋プレートは年間約8cm、フィリピン海プレートは年間約3〜5cm程度で移動すると説明されています。わずかな距離に見えますが、数十年、数百年と積み重なることで、地下には大きなひずみが蓄積されます。
【地震の仕組み】プレート境界地震はどのように発生するのか?
プレートの動きだけでは、地震は発生しません。重要なのは、プレート同士の境界や岩盤内部に蓄積されたエネルギーが、断層運動によって一気に解放されることです。
地震発生までの3つの段階
プレート境界で起こる代表的な地震は、次の3段階で理解できます。
第1段階:プレートが沈み込む
海洋プレートが陸側のプレートの下へ少しずつ移動します。プレート同士が接触する境界には摩擦が存在し、場所によっては強く固着します。
第2段階:陸側のプレートにひずみが蓄積する
海洋プレートが沈み込み続ける一方、固着した部分では陸側のプレートが引きずり込まれます。岩盤は変形し、内部に弾性エネルギーが蓄えられていきます。
第3段階:断層が急激にずれて地震が発生する
蓄積されたひずみに岩盤が耐えられなくなると、固着部分が破壊されます。断層面に沿って岩盤が急激にずれ、そのエネルギーの一部が地震波となって周囲へ伝わります。
この仕組みは、内閣府が公表した令和8年版(2026年版)防災白書でも説明されています。同白書では、地下の岩盤に蓄積されたひずみのエネルギーが急激な断層運動によって放出されることを、地震発生の基本的なメカニズムとして整理しています。
日本ではプレート境界以外でも地震が起こる
日本の地震活動を理解する際に見落とされやすいのが、沈み込むプレートの内部や陸側のプレート内部でも地震が発生する点です。
海洋プレートが沈み込むと、その内部にも圧力や引っ張る力が働きます。その結果、プレート内部で断層が動き、地震が発生する場合があります。
また、陸側のプレートも周囲から押され続けているため、岩盤の弱い部分にひずみが蓄積します。これが活断層による内陸地震につながります。
つまり、日本は海の境界だけでなく、海底のプレート内部や陸地の地下にも地震の発生源を抱えているのです。
【海溝型と内陸型を比較】日本で発生する地震の種類と特徴
日本の地震は、発生場所や断層運動の仕組みによって複数の種類に分類できます。代表的なのが海溝型地震と内陸型地震です。
海溝型地震とは?
海溝型地震は、海洋プレートと陸側のプレートの境界付近で発生する地震です。
海のプレートが沈み込むことで陸側のプレートが引きずられ、境界にひずみが蓄積します。限界に達した部分が急激にずれることで、広い範囲を震源域とする大地震が発生します。
代表例は、2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震です。この地震はモーメントマグニチュード9.0を記録し、巨大津波を引き起こしました。
海底の断層が大きく動くと海水が持ち上げられたり沈み込んだりするため、強い揺れだけでなく津波が発生する可能性があります。
内陸型地震とは?
内陸型地震は、日本列島の地下にある陸側のプレート内部で発生する地震です。プレート運動によって生じた力が地殻に蓄積され、活断層などが急激にずれることで発生します。
内陸型地震の特徴は、震源が比較的浅い場所にあることです。震源が都市や住宅地の近くにあると、地震の規模が海溝型地震より小さくても、局地的に非常に強い揺れをもたらすことがあります。
代表的な例として、1995年の阪神・淡路大震災、2016年の熊本地震、2024年1月1日の能登半島地震が挙げられます。
海溝型地震と内陸型地震の違い
両者の違いは、発生場所だけではありません。震源の深さや揺れの広がり方、津波の発生可能性にも違いがあります。
- 海溝型地震:海洋プレートと陸側のプレートの境界付近で発生し、巨大地震や津波につながる場合がある。
- 内陸型地震:陸側のプレート内部で発生し、浅い震源によって局地的に激しい揺れをもたらす場合がある。
- プレート内地震:沈み込む海洋プレートの内部などで断層運動が起こり、海溝付近でも発生する。
なお、海溝型地震という言葉はプレート境界で起きる地震だけを指すとは限りません。海洋プレート内部で発生する地震も、海溝周辺の地震活動として評価されています。
活断層が地震を引き起こす原因
活断層とは、過去に繰り返し活動し、将来も地震を起こす可能性がある断層です。
地表に断層の痕跡が確認できる場合もありますが、すべての地震が既知の活断層で発生するわけではありません。地下には、地表から確認しにくい断層や、まだ十分に把握されていない震源域も存在します。
内閣府の2026年版防災白書によると、陸域の浅い地震は地下数kmから20km程度までの比較的浅い部分で発生する場合があります。こうした地震は生活圏の直下で起こり得るため、建物の倒壊や火災などの被害につながるおそれがあります。
【世界との比較】日本の地震発生回数はどれほど多い?2026年版防災白書と気象庁の統計
日本が地震の多い国であることは、気象庁の統計からも確認できます。
気象庁が公表している世界と日本周辺の地震回数の平均値によると、マグニチュード5以上の地震について、日本とその周辺では世界全体のほぼ10分の1に相当する地震が発生しています。
日本と世界の地震発生回数を比較
以下は、気象庁が公表している年間平均のデータです。
- 世界のデータ:主にUSGS(アメリカ地質調査所)の観測データに基づく。
- 日本周辺のデータ:2014〜2023年の気象庁の震源データに基づく。
世界の地震発生回数(年間平均)
- M8.0以上:約1回
- M7.0〜7.9:約14回
- M6.0〜6.9:約136回
- M5.0〜5.9:約1,524回
日本及びその周辺の地震発生回数(年間平均)
- M8.0以上:約0.1回(10年に1回程度)
- M7.0〜7.9:約1回
- M6.0〜6.9:約17回
- M5.0〜5.9:約134回
- M4.0〜4.9:約1,000回
特に注目したいのは、M5.0〜5.9の地震です。世界全体では年間平均約1,524回なのに対し、日本とその周辺では約134回発生しています。
この数字は、日本周辺が世界的にも地震活動の活発な地域であることを示しています。ただし、世界の統計と日本周辺の統計では対象期間が異なるため、厳密に同一条件で集計した比率ではありません。
2011年の東日本大震災後は地震回数が大幅に増加
気象庁の統計では、2011年に日本とその周辺で発生したM5以上の地震は、M8以上が1回、M7台が8回、M6台が107回、M5台が691回でした。
これは、2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震と、その後の非常に活発な余震活動が影響したものです。
大きな地震が発生すると、周囲の岩盤にかかる力のバランスが変化し、震源周辺で地震活動が活発になることがあります。気象庁も、大地震後には余震が続く場合があり、その活動が長期間に及ぶこともあると説明しています。
2026年版防災白書が示す日本の地震リスク
内閣府の令和8年版防災白書は、「国難級の地震・津波」を特集テーマとして取り上げています。
同白書では、日本列島周辺のプレート運動と断層運動を基本に、プレート間地震、沈み込むプレート内の地震、陸域の浅い地震、火山活動に伴う地震を整理しています。
ここで重要なのは、日本の地震リスクが特定の海域だけに集中しているわけではないことです。
海溝沿いの巨大地震だけでなく、内陸の活断層による地震や火山周辺の地震活動も考慮しなければなりません。日本の地震リスクは、複数の発生メカニズムが同時に存在することによって形成されています。
【南海トラフ・日本海溝】日本で巨大地震が繰り返される理由と2026年の評価
日本周辺で特に重要な地震発生地域が、南海トラフと日本海溝です。どちらも海洋プレートの沈み込みと密接に関係していますが、沈み込むプレートや周辺の地殻構造は異なります。
南海トラフ巨大地震はなぜ発生するのか
南海トラフは、静岡県の駿河湾付近から紀伊半島沖、四国沖を経て日向灘沖に至る海底の溝状の地形です。
この場所では、フィリピン海プレートが陸側のプレートの下に年間数cm程度の速度で沈み込んでいます。
境界の固着部分では陸側のプレートが引きずり込まれ、長い時間をかけてひずみが蓄積します。そして、限界に達した部分が急激にずれることで、M8〜M9クラスの巨大地震が発生すると考えられています。
過去の南海トラフ地震では、震源域が一度に広範囲に動く場合だけでなく、東海・東南海・南海の各地域で時間差を伴って発生したケースもあります。
近代の代表例は、1944年の昭和東南海地震と1946年の昭和南海地震です。地震調査研究推進本部によると、過去1,400年間の記録では、南海トラフで発生する大地震には約90〜270年という幅のある発生間隔が確認されています。
2026年時点の南海トラフ地震の発生確率
地震調査研究推進本部が示す長期評価では、南海トラフ地震の規模はM8〜M9クラスとされています。
2026年1月1日を算定基準日とする評価では、今後30年以内の発生確率は、採用するモデルによって異なります。
- すべり量依存BPTモデル:60〜90%程度以上
- BPTモデル:20〜50%
地震調査研究推進本部は、防災対策で具体的な確率値が必要な場合、高い方の評価を念頭に行動するよう説明しています。
ただし、発生確率は特定の日に地震が起きるという予報ではありません。また、次の地震の震源域がどこまで広がるかを正確に予測することも、現在の科学では困難です。
日本海溝と太平洋プレートの沈み込み
日本海溝は、東北地方から北海道の太平洋側にかけて位置する海底の深い溝です。ここでは太平洋プレートが陸側のプレートの下へ沈み込んでいます。
この境界に蓄積されたひずみが解放されることで、巨大地震が発生します。2011年の東北地方太平洋沖地震は、その代表的な事例です。
日本海溝沿いでは、M9クラスの超巨大地震だけでなく、M7〜M8クラスのプレート境界地震や、沈み込んだプレート内部の地震も評価対象になっています。
2026年1月1日を基準とする地震調査研究推進本部の長期評価では、例えば青森県東方沖及び岩手県沖北部のM7.0〜7.5程度のプレート間地震について、今後30年以内の発生確率が90%程度以上と評価されています。
一方、2011年型のM9クラスの超巨大地震については、同じ評価で発生確率はほぼ0%とされています。これは2011年の地震後の経過時間を踏まえた特定の評価区分に関する数値であり、日本海溝沿い全体で地震が起こらないという意味ではありません。
このように、日本海溝と南海トラフでは、プレートの動きや過去の地震履歴に応じて異なる長期評価が行われています。
【2026年の防災知識】震度とマグニチュードの違い・日本の地震への備え
日本で地震のニュースを見ると、必ずといってよいほど「震度」と「マグニチュード」という2つの数字が登場します。しかし、この2つは意味が異なります。
震度は揺れの強さ、マグニチュードは地震の規模
震度は、ある地点で観測された地震の揺れの強さを示す数値です。日本では気象庁震度階級が用いられ、震度0から震度7までの10段階で表されます。
一方、マグニチュードは地震そのものの規模を示す指標です。地震によって放出されたエネルギーなどに関係し、震源域の大きさや断層のずれなども影響します。
例えば、同じマグニチュードの地震でも、震源が浅い場合や観測地点に近い場合は、大きな震度が観測されることがあります。
また、地盤の性質によっても揺れ方は変わります。気象庁によると、全国約4,400地点の震度計で観測された数値は、地盤や地形などの影響を受けます。
日本は地震を予知できるのか?
地震が多い日本では、観測網や研究技術が発達しています。しかし、特定の日時・場所・規模を事前に正確に予測することは、現在の科学では実現していません。
地震調査研究推進本部が公表する長期評価は、過去の地震履歴や地質調査、プレート運動などを分析し、一定期間内に地震が発生する可能性を評価するものです。
緊急地震速報も地震の発生を事前に予言する仕組みではありません。地震が発生した後、先に到達するP波などを観測し、後から到達する強い揺れの予測を伝える情報です。
そのため、長期評価や緊急地震速報の役割を正しく理解し、地震が発生した場合にすぐ行動できる準備を整えることが大切です。
地震が多い日本で優先したい防災対策
地震への備えは、住んでいる地域の地震リスクに応じて考える必要があります。
- 家具の転倒防止:本棚や食器棚、冷蔵庫などを固定し、寝室や避難経路に倒れやすい家具を置かない。
- 水・食料の備蓄:飲料水や非常食、常用する生活用品を確保し、家庭の状況に応じて備蓄量を見直す。
- ハザードマップの確認:自治体が公表する地震・津波・液状化などのハザードマップを確認する。
- 避難場所の確認:自宅だけでなく、職場や学校からの避難経路も把握する。
- 津波への備え:海岸や河口付近では、強い揺れや津波警報を確認した際に、指定された高台や避難場所へ速やかに移動する。
特に南海トラフ沿いの地域では、強い揺れと津波の両方を想定する必要があります。一方、内陸部でも活断層による地震や、想定されていない場所での浅い地震が発生する可能性があります。
「自分の地域は大きな海溝から遠いから安全」と考えるのではなく、地域ごとの地盤や建物、避難環境を踏まえて対策することが重要です。
【なぜ日本は地震が多いのか】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:日本は世界で一番地震が多い国なのですか?
A1:日本は世界有数の地震多発地域ですが、必ずしも世界で最も地震が多い国と断定できるわけではありません。地震の数は、集計するマグニチュードの下限や観測網、対象地域、観測期間によって変わります。気象庁の統計では、日本とその周辺で世界のM5以上の地震のほぼ10分の1が発生しています。
Q2:日本周辺の4つのプレートは何ですか?
A2:一般的な説明では、太平洋プレート、フィリピン海プレート、北米プレート、ユーラシアプレートの4つです。太平洋プレートとフィリピン海プレートが海側のプレートで、北米プレートとユーラシアプレートが陸側のプレートとして説明されます。ただし、実際の地下構造はより複雑で、細分化したプレートモデルもあります。
Q3:南海トラフ地震はいつ発生するのですか?
A3:具体的な発生日を予測することはできません。2026年時点の地震調査研究推進本部の長期評価では、M8〜M9クラスの地震について、モデルに応じて今後30年以内の発生確率が60〜90%程度以上、または20〜50%と評価されています。確率は発生日の予告ではなく、長期的なリスクを示す指標です。
Q4:海溝型地震と内陸型地震では、どちらが危険ですか?
A4:どちらも大きな被害につながる可能性があります。海溝型地震は広範囲の揺れや津波を引き起こす場合があり、内陸型地震は震源が浅く、都市の直下で発生すると局地的に非常に強い揺れをもたらします。危険性はマグニチュードだけでなく、震源の位置、深さ、地盤、建物の耐震性などによって変わります。
Q5:震度とマグニチュードは何が違いますか?
A5:震度は特定の場所での揺れの強さ、マグニチュードは地震そのものの規模を示します。同じ地震でも観測地点によって震度は異なりますが、マグニチュードは地震の規模を表す数値です。
まとめ:日本で地震が多い理由を理解し、2026年からの防災に生かす
日本で地震が多い最大の理由は、複数のプレートが接する場所に日本列島が位置し、海洋プレートの沈み込みによって地下の岩盤に継続的にひずみが蓄積されているためです。
太平洋プレートは日本海溝周辺の地震活動に、フィリピン海プレートは南海トラフや相模トラフ周辺の地震活動に深く関係しています。さらに、プレート内部の断層運動や陸域の活断層、火山活動に伴う地震も発生するため、日本ではさまざまなタイプの地震が観測されます。
2026年版防災白書と気象庁の統計は、日本が世界的にも地震活動の活発な地域であることを示しています。また、地震調査研究推進本部の2026年の長期評価では、南海トラフや日本海溝など複数の地域について、将来の地震発生可能性が評価されています。
大切なのは、地震が多い理由を知るだけでなく、その仕組みを自分の生活圏のリスクと結び付けて考えることです。海沿いなら津波、内陸なら活断層や地盤、都市部なら建物の耐震性や家具の転倒など、地域によって優先すべき対策は異なります。
日本で暮らす以上、地震を完全に避けることはできません。しかし、プレートの動きや地震の発生メカニズムを正しく理解し、日頃から備えておくことで、地震による被害を減らすことはできます。
地震はいつ発生するか分からないからこそ、今日からできる防災対策を一つずつ実践することが、命と生活を守るための第一歩です。