【パトリッキー・ピットブルとは?】本名・年齢・身長・リーチなどプロフィール
パトリッキー・ピットブル
Patricky Freire / ブラジル
- 生年月日:1986年1月21日
- 年齢:40歳(2026年10月31日時点)
- 身長:170cm
- 体重:71kg前後
- 所属:Pitbull Brothers
- 主戦場:ライト級
パトリッキー・ピットブルの本名はパトリッキー・フレイレ(Patricky Freire)。ブラジル北東部のリオグランデ・ド・ノルテ州モソロ出身の総合格闘家です。
1986年1月21日生まれで、2026年10月現在は40歳。身長は170cmで、ライト級を主戦場として長年トップレベルの選手と戦ってきました。
リーチについては少し注意が必要です。RIZINの現行選手プロフィールには189cmと記載されていますが、同団体の旧プロフィール紹介では180cmとなっています。数値に食い違いがあるため、身長170cmと比べてリーチを断定的に扱うのは適切ではありません。
格闘技を始めたのは11歳

パトリッキーは11歳からブラジリアン柔術を始め、18歳になった2005年にプロMMAデビューを果たしました。
ブラジリアン柔術を土台にしながら打撃技術も磨き、攻撃的なファイトスタイルを確立。パンチによるKOを数多く記録しており、相手にプレッシャーをかけながら試合を決める能力が持ち味です。
特に注目したいのは、長年ライト級で戦ってきた経験です。若手の勢いだけでなく、距離の詰め方やカウンター、打撃のタイミングを使い分ける熟練した試合運びが特徴です。
【Bellator王者への道】ピーター・クイーリー戦とウスマン・ヌルマゴメドフ戦
パトリッキーのキャリアを語るうえで欠かせないのが、Bellatorでの世界ライト級王座獲得です。
Bellatorは世界的なMMAプロモーションとして知られ、UFCと並んで多くのトップファイターを輩出してきました。その舞台で王者になったことは、彼の実力を示す大きな実績です。
Bellator 270でピーター・クイーリーをTKO
2021年11月5日に開催されたBellator 270で、パトリッキーはアイルランドのピーター・クイーリーと対戦しました。
この試合はBellator世界ライト級王座決定戦。弟パトリシオがライト級王座を返上したことで、空位となったベルトを争う重要な一戦でした。
実は両者はBellator 258でも対戦しており、その際はクイーリーがドクターストップによるTKOで勝利しています。
再戦となったBellator 270では、パトリッキーがリベンジを達成しました。
- 大会:Bellator 270
- 開催日:2021年11月5日
- 対戦相手:ピーター・クイーリー
- 結果:パトリッキーのTKO勝利
- 決着:2ラウンド1分05秒
- 獲得タイトル:Bellator世界ライト級王座
2ラウンドにパンチを連続して当て、レフェリーストップを呼び込む勝利でした。
この勝利によって、パトリッキーはBellator世界ライト級王者に輝きます。兄弟が同じ団体のライト級王座を継承するという、印象的な出来事でもありました。
Bellator 288でウスマン・ヌルマゴメドフに敗北
王者としての大きな試練となったのが、2022年11月18日のBellator 288です。
対戦相手は、当時勢いに乗っていたウスマン・ヌルマゴメドフ。ハビブ・ヌルマゴメドフのいとことしても知られるロシアの実力者です。
試合は5分5ラウンドで行われ、ウスマンが終始優位に進めました。
判定は50-45、50-44、50-44の3者一致。パトリッキーは判定0-3で敗れ、ライト級王座を失いました。
この試合は、パトリッキーのキャリアにおける大きな転換点です。
ピーター・クイーリー戦では強烈な打撃で相手を倒しましたが、ウスマン戦では相手の距離管理や組み立てに対応できず、王座を守れませんでした。
【パトリッキー・ピットブルの経歴と戦績】MMA通算25勝16敗の内訳
2026年10月時点で、Sherdogに掲載されているパトリッキーのプロMMA通算戦績は25勝16敗、引き分け0です。
勝利の内訳を見ると、KO・TKOが17勝を占めています。全25勝のうち約68%が打撃によるフィニッシュです。
| 項目 | 戦績 |
|---|---|
| MMA通算試合数 | 41試合 |
| 勝利 | 25勝 |
| 敗北 | 16敗 |
| 引き分け | 0 |
| KO・TKO勝利 | 17回 |
| 一本勝ち | 1回 |
| 判定勝ち | 7回 |
| Bellator世界ライト級王座 | 1回 |
年代別の主なキャリアと転換点
主な試合・大会を時系列で整理
PFLでは2連敗を記録
Bellatorでの活動を経て、パトリッキーはPFLにも参戦しました。
2024年のPFLでは、次の2試合を戦っています。
- 2024年4月12日:クレイ・コラードに2ラウンド1分32秒、パンチによるTKO負け。
- 2024年6月21日:ブルーノ・ミランダにスプリット判定負け。
つまり、PFLでの戦績は0勝2敗です。
PFLの公式選手ページには通算25勝14敗と掲載されていますが、これは2024年までの戦績に相当します。その後のRIZINでの野村駿太戦、堀江圭功戦の敗北を加えると、通算25勝16敗となります。異なるデータベースの数字を比較するときは、最終更新時期に注意が必要です。
【RIZINの試合結果を検証】野村駿太戦と堀江圭功戦はどうなった?
日本のファンにとって特に気になるのが、RIZINでの近年の試合です。
パトリッキーは2019年にRIZINライト級グランプリへ参戦して以来、日本のファンにも知られる存在になりました。
RIZIN公式プロフィールでは、2026年10月時点のRIZIN戦績は6戦3勝3敗とされています。
超RIZIN.4・野村駿太戦は判定負け
2025年7月26日に開催された「超RIZIN.4 真夏の喧嘩祭り」で、パトリッキーは日本人ファイターの野村駿太と対戦しました。
試合は71kg契約のRIZIN MMAルール、5分3ラウンドで実施。
結果は野村駿太の判定3-0による勝利でした。
パトリッキーは世界的な実績を持つベテランでしたが、野村の試合運びを崩しきれず、3ラウンドを戦い抜いた末に敗れました。
この敗戦は、BellatorやPFLでの試合結果と合わせて、パトリッキーのキャリア後半を考えるうえで重要な一戦です。
RIZIN LANDMARK 13・堀江圭功戦も判定負け
2026年4月12日、福岡で開催された「RIZIN LANDMARK 13 in FUKUOKA」で、パトリッキーは堀江圭功と対戦しました。
この試合も71kg契約、5分3ラウンドです。
RIZIN公式の試合レポートによると、序盤は堀江が圧力をかけ、右ストレートやローキックで攻めました。一方、パトリッキーもカーフキックを当て、堀江を崩す場面を作っています。
2ラウンドではパトリッキーがタックルから金網際で攻め、回転エルボーをヒットさせるなど、世界王者経験者らしい技術を見せました。
3ラウンドでは堀江が距離を取りながら右クロスや左フックを当て、テイクダウンにも成功。パトリッキーは腕十字を狙いましたが、最後まで極めることはできませんでした。
ジャッジの採点は以下の通りです。
- 29-28:パトリッキー
- 30-27:堀江
- 29-28:堀江
最終的に2-1で堀江の勝利となりました。パトリッキーにとっては、野村戦に続くRIZINでの敗北です。
この試合で注目したいのは、パトリッキーが単純に打撃で圧倒されたわけではないことです。カーフキックや組みの攻防で見せ場を作った一方、堀江の距離管理と攻撃の組み立てが判定で評価されました。
ベテラン選手の経験と、現在のトップ選手が持つスピードや運動量がぶつかった試合だったと整理できます。
【2026年現在の活動状況】引退した?Karate Combat参戦と今後の展望
2026年10月現在、パトリッキーは現役引退を正式発表したという状況ではありません。ただし、MMAの次戦は公表されていません。
2026年にはRIZIN以外にも、別の格闘競技への挑戦が報じられました。
Karate Combat 61は試合前の負傷で中止
パトリッキーは2026年5月、Karate Combat 61で同団体の王者シャーザイブ・リンドと対戦する予定でした。
ところが、開催前のマイアミでの選手間のトラブルに関連して、左目の上を負傷。試合への出場が取りやめになりました。
MMA Fightingの報道では、公開イベントでのフェイスオフに続いてホテル周辺でも騒動が起き、負傷につながったとされています。
この試合は正式な格闘技の試合として成立していないため、MMA通算戦績には加算されません。
2026年8月にはグラップリングにも出場
2026年8月1日付のMMA Fightingの報道では、パトリッキーがブラジルのBJJ Stars 19でUFCライト級選手のヘナート・モイカノとグラップリングマッチを行ったことが伝えられています。
試合はモイカノがアームトライアングルチョークを極め、約4分で一本勝ちしました。
ここで押さえておきたいのは、グラップリングとMMAは別競技として扱われる点です。この結果もMMA通算25勝16敗には含まれません。
今後の焦点はMMAへの復帰
2023年7月にホベルト・サトシ・ソウザをTKOで破って以降、パトリッキーはMMAで5連敗しています。
- アレクサンドル・シャブリー
- クレイ・コラード
- ブルーノ・ミランダ
- 野村駿太
- 堀江圭功
対戦相手はいずれも各団体で実績を持つ選手ですが、結果として連敗が続いています。
今後の焦点は、再びMMAの試合に戻るのか、それともグラップリングなど別の競技にも活動の幅を広げるのかという点です。
現段階では次戦の日程や対戦相手は確定していません。引退と決めつけるより、試合発表と本人・所属チームの公式発信を待つべき段階です。
【弟パトリシオとの関係】同じピットブルでも実績と階級は違う
パトリッキーを調べる際に混同されやすいのが、弟のパトリシオ・ピットブルです。
2人は実の兄弟で、どちらもブラジルを代表するMMAファイターです。ともにBellatorで世界王者になった経験がありますが、主戦場や獲得タイトルには違いがあります。
兄パトリッキーと弟パトリシオの比較
| 比較項目 | パトリッキー | パトリシオ |
|---|---|---|
| 生年月日 | 1986年1月21日 | 1987年7月7日 |
| 兄弟関係 | 兄 | 弟 |
| 主戦場 | ライト級 | フェザー級 |
| Bellator実績 | ライト級王者 | フェザー級3度、ライト級1度の王者 |
| MMA通算戦績 | 25勝16敗 | 2026年9月時点で38勝9敗 |
| 主な所属 | Pitbull Brothers | Pitbull Brothers |
| 2026年の活動 | MMA次戦未発表 | UFCで活動 |
パトリシオはBellatorの二階級制覇ファイター
弟のパトリシオは、Bellatorでフェザー級王座を3度獲得したほか、ライト級王座も獲得しています。
つまり、パトリッキーはライト級を中心に実績を積み上げた王者であるのに対し、パトリシオはフェザー級を中心に複数のタイトルを獲得した選手です。
さらに、パトリシオは2025年からUFCに参戦しています。UFC公式プロフィールでは、2026年9月のドゥホ・チェ戦で1ラウンドTKO勝利を記録しています。
Pitbull Brothersは兄弟で築いた格闘技チーム
Pitbull Brothersは、パトリッキーとパトリシオのフレイレ兄弟が、故ブルーノ・ゴウヴェイアとともに設立した格闘技チームです。
チームの公式紹介によると、兄弟はブラジルのナタールで柔術を学び、アレシャンドレ・ボスコの指導を受けながら技術を磨きました。その後、柔術だけでなく、キックボクシングやMMAなどへ競技の幅を広げています。
興味深いのは「ピットブル」というニックネームの由来です。
チーム公式の説明では、もともと体格や性格、戦い方からパトリシオに付けられた呼び名で、兄パトリッキーもそのニックネームを受け継いだとされています。
つまり、2人が別々に同じ愛称を選んだわけではありません。兄弟の格闘技キャリアとチームの歴史が結び付いた名前なのです。
【プロの結論】パトリッキー・ピットブルの評価と今後を見るポイント
パトリッキーのキャリアを評価する際には、直近の連敗だけで判断しないことが大切です。
2021年にBellator世界ライト級王座を獲得し、ピーター・クイーリーをTKOで破った実績は、現在も変わらないキャリアの到達点です。
一方で、2023年以降の戦績を見ると、シャブリー、コラード、ミランダ、野村、堀江といった選手に敗れ、競技面で厳しい時期に入っています。
ここから見えてくるのは、ベテラン選手の評価には「過去のタイトル実績」と「現在の競技力」という2つの尺度が必要だということです。
パトリッキーの場合、打撃の決定力や経験は大きな武器ですが、近年の試合では相手の距離管理や攻撃の継続性に苦しむ場面もありました。
今後の試合を評価するなら、次の3点が判断材料になります。
1. 打撃の決定力を取り戻せるか: KO率の高さを生かしたフィニッシュ能力が復活するか。
2. 組みの攻防を強化できるか: 相手のタックルやポジション争いに対応できるか。
3. 試合間隔とコンディションを管理できるか: 40歳を迎えたベテランとして、どのような競技活動を選択するか。
過去の王者という肩書だけで次戦の勝利を予想するのではなく、直近の対戦内容と相手のスタイルを比較することが、パトリッキーの現在地を正しく理解する近道です。
【パトリッキー・ピットブル】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:パトリッキー・ピットブルの現在のMMA戦績は?
A1:2026年10月時点で、プロMMA通算25勝16敗、引き分け0です。勝利のうち17勝がKO・TKOによるものです。
Q2:野村駿太戦と堀江圭功戦はどちらが勝った?
A2:2025年7月の超RIZIN.4では野村駿太が判定3-0で勝利。2026年4月のRIZIN LANDMARK 13では堀江圭功が判定2-1で勝利しました。
Q3:パトリシオ・ピットブルとは兄弟?
A3:実の兄弟です。パトリッキーが兄で、パトリシオが弟。2人とも元Bellator世界王者で、Pitbull Brothersという格闘技チームを共同で築いてきました。
まとめ:パトリッキー・ピットブルの現在と今後の動向
パトリッキー・ピットブルは、Bellator世界ライト級王座を獲得したブラジルの実力派ファイターです。
2021年のピーター・クイーリー戦で世界王者になり、2022年のウスマン・ヌルマゴメドフ戦で王座を失った後も、Bellator、PFL、RIZINと国際的な舞台で戦い続けてきました。
2025年の野村駿太戦、2026年4月の堀江圭功戦はいずれも判定負け。2026年10月時点のMMA通算戦績は25勝16敗となっています。
一方、弟パトリシオはUFCで活躍しており、兄弟それぞれが異なるキャリアを歩んでいます。
パトリッキーの今後を占う最大のポイントは、元世界王者としての経験と打撃力を、現在の競技環境で再び発揮できるかどうかです。
次のMMA参戦や所属団体に関する発表があれば、40歳のベテランファイターがどのようなキャリアの最終章を描くのか、改めて注目が集まりそうです。