【MAPPAが公表】2023年の完結編はなぜ前後編に分割されたのか?
2023年の分割放送を理解するうえで、最も重要なのが制作会社MAPPAの説明です。
単純に放送枠の都合で2回に分けたのではありません。制作を進めるなかで、当初の想定を超える作業量が発生したことが直接の理由でした。
MAPPAが説明した制作作業量の増加

2023年1月17日、MAPPAは公式Xで完結編の2部構成への変更について説明しました。
当時の発表内容は、ITmediaなどの報道でも取り上げられています。
「制作を進める過程で想定より大幅に作業量が膨れ上がってしまい、委員会各社に相談のもと前編、後編と二部構成にて公開することとなりました」
これは、当初予定していた3月3日の一括放送を見直したことを意味します。
制作側は、完結編を予定どおりの時期にすべて完成させることよりも、前編と後編に分けて作品を届ける判断をしました。
なぜ最終章の制作作業量が増えたのか?
ここで注目したいのが、作品そのものの規模です。
『進撃の巨人』の最終章では、エレンが発動した地鳴らしを中心に、世界規模の戦闘と登場人物たちの決断が描かれます。
最終局面には、次のような表現上の難しさがあります。
- 巨大な巨人の群れと人間の戦闘を同時に描く必要がある。
- 立体機動装置による高速移動や複雑なアクションが登場する。
- 多数の登場人物が異なる場所で行動するため、場面の切り替えが多い。
- 原作の結末に向けた重要な心理描写と映像表現の両立が求められる。
これらは作品内容から読み取れる制作上の課題です。MAPPAが個別の作画枚数やカット数を公表したわけではありません。
ただし、原作者の諫山創氏も2023年11月の公式コメントで、完結編後編のクライマックスは原作漫画でも大変な作画だったと振り返っています。
原作者自身が制作の負荷に言及していたことからも、最終章が制作陣にとって大きな挑戦だったことがうかがえます。
制作会社がWIT STUDIOからMAPPAに変わったことも関係する?
もう一つ、制作背景として知っておきたいのが制作会社の変更です。
テレビアニメ第1期から第3期まではWIT STUDIOがアニメーション制作を担当し、The Final SeasonからはMAPPAが担当しています。
制作体制が変わったことは事実ですが、2023年の分割放送について、制作会社の変更そのものが原因だったと公式発表されたわけではありません。
直接の説明は、あくまでMAPPAが公表した制作作業量の増加です。
【2023年の放送スケジュール】完結編の前編・後編はいつ放送された?
前後編への変更が発表された後、視聴者が最も気にしていたのは後編の放送時期でした。
2023年1月の時点では、後編は「2023年中」としか発表されていませんでした。その後、9月12日に正式な放送日時が決まりました。
ここでは、ファイナルシーズンの流れと完結編の放送経緯を時系列で整理します。
進撃の巨人The Final Seasonの年表
公式サイト・公式発表・報道に基づく時系列
完結編前編は2023年3月3日24時25分から放送
前編は、NHK総合で2023年3月3日24時25分から1時間スペシャルとして放送されました。
通常の30分アニメとは異なり、1時間の特別番組という形式です。
放送前には、2月25日から27日までの3夜連続で、それまでの全87話を7本にまとめた特別総集編も放送されました。
長期間にわたるシリーズの内容を振り返り、最終章に備えるための編成でした。
なお、テレビ番組表で使用される「3月3日24時25分」は、通常の暦では3月4日午前0時25分です。日付が異なって見えるのは、この深夜表記によるものです。
完結編後編は2023年11月4日24時から放送
後編の具体的な日時が発表されたのは、2023年9月12日でした。
NHK総合で11月4日24時から放送することが正式に決まり、前編の再放送も10月28日24時から実施されることになりました。
最終的な後編は85分のスペシャル番組として放送されました。
こちらも暦上では11月5日午前0時の放送です。
こうして2013年4月から始まったテレビアニメシリーズは、約10年の歴史に幕を下ろしました。
【2021年の第73話】和歌山県の地震報道で放送が中断した経緯
2023年の完結編とは別に、2021年にも『進撃の巨人』の放送が延期された出来事がありました。
対象となったのは、The Final Seasonの第73話「暴悪」です。
こちらは制作上のトラブルではなく、NHK総合の番組編成に関係する出来事でした。
2021年3月14日に何が起きた?
2021年3月14日、NHK総合では通常の放送予定に従って第73話「暴悪」を放送していました。
ところが、和歌山県で発生した地震に関する報道が入ったことで、アニメの放送が途中で中断されました。
翌15日、アニメ公式サイトは次の内容を告知しています。
NHK総合テレビで放送していた第73話「暴悪」ですが、和歌山で発生した地震により番組途中で中断しました。
これは作品公式サイトに掲載された2021年3月15日付の発表です。
つまり、アニメの映像制作が間に合わなかったわけではありません。
緊急性のある地震報道を優先したことによる放送中断でした。
第73話と第74話はいつ再放送された?
中断後、公式サイトは第73話と第74話の放送スケジュールを改めて発表しました。
2021年3月21日の放送予定
第73話「暴悪」
中断されたエピソード24:10
第74話「唯一の救い」
第73話に続いて放送24:34
NHK総合・3月21日(日)深夜
このように、翌週には2話連続で放送する形に調整されました。
動画配信サービスにも影響があった
影響はテレビ放送だけにとどまりませんでした。
U-NEXTは2021年3月17日、NHK総合で第73話が地震報道によって中断されたことを受け、第73話と第74話の配信開始日を変更すると発表しています。
配信開始予定日は2021年3月22日でした。
対象には第73話「暴悪」と第74話「唯一の救い」の両方が含まれていました。
この出来事から分かるのは、テレビ放送の中断が配信スケジュールにも波及する場合があるということです。
ただし、これは緊急報道に伴う一時的な変更であり、2023年のMAPPAによる制作上の判断とは別の問題です。
【誤解を解消】進撃の巨人の延期についてよくある3つの勘違い
長期間にわたって放送された作品だけに、延期の理由や完結時期について混同されやすいポイントがあります。
勘違い1:2021年も2023年もMAPPAが原因だった?
これは正確ではありません。
2021年の第73話は、和歌山県の地震報道によるNHK総合の放送中断です。
2023年の完結編は、MAPPAが公表した制作作業量の増加が理由でした。
同じ作品の放送スケジュールに関係する出来事ですが、原因は明確に異なります。
勘違い2:完結編はさらに別のシーズンが必要だった?
こちらも誤解です。
2023年の完結編は、前編・後編という2つのスペシャル番組として構成されました。
新たな第5期を制作するという発表ではありません。
後編まで放送されたことで、テレビアニメとしてのエレンたちの物語は完結しています。
勘違い3:MAPPAの制作体制に問題があったと確定している?
MAPPAが公表したのは、制作作業量が想定を超えたという説明です。
人員不足、特定スタッフの離脱、制作現場のトラブルなどが直接の原因だったと断定できる公式発表はありません。
制作現場の負荷を考えることはできますが、発表された事実と推測を混同しないことが大切です。
延期情報を見極めるための判断基準
| 情報の種類 | 確認するポイント |
|---|---|
| 制作延期 | 制作会社や製作委員会の発表 |
| 放送中断 | 放送局・作品公式の告知 |
| 配信延期 | 各動画配信サービスのお知らせ |
| 新作発表 | 公式サイトのNEWS・放送情報 |
| 再上映 | 劇場版公式の上映スケジュール |
特にSNSで「進撃の巨人の放送が延期」という情報を見た場合は、対象となる作品名と発表日を確認すると、過去のニュースとの混同を避けられます。
【2026年最新公式情報】進撃の巨人のテレビアニメは完結済み?新作の予定は?
2026年11月1日時点で注目したいのは、テレビアニメの完結後も『進撃の巨人』関連の公式展開が続いていることです。
ただし、劇場版の上映やゲーム向けの新作映像と、テレビアニメの新シリーズは区別する必要があります。
2026年はMAPPA制作のゲーム向けアニメーションも発表
2026年6月19日、作品公式サイトは、コーエーテクモゲームスの『進撃の巨人3』について、MAPPAがゲームのオープニングアニメーションを制作すると発表しました。
これはThe Final Seasonを手掛けたMAPPAによる完全新規アニメーションです。
ただし、あくまでゲーム用のオープニング映像であり、テレビアニメ第5期や原作の続きを描く新作シリーズの発表ではありません。
2026年10月から劇場版の特別上映が展開
2026年9月9日の公式発表では、劇場版『進撃の巨人』前編〜紅蓮の弓矢〜が10月23日からSCREEN X、4DX、ULTRA 4DXで上映されることが告知されました。
さらに、劇場版『進撃の巨人』完結編 THE LAST ATTACKについても、2027年に同じ上映方式で公開する予定が発表されています。
また、2026年10月30日には劇場版前後編の4DX一挙上映も発表されました。
- 開催日:2026年11月7日・8日
- 対象作品:『紅蓮の弓矢』『自由の翼』
- 上映形式:4DXによる2作品連続上映
- 上映時間:前編119分、後編121分(途中休憩あり)
これは既存の劇場版を体感型上映で楽しむ企画です。
2026年にテレビアニメの続編が発表されたわけではない
2026年にはMAPPAが関わるゲーム用アニメーションや、劇場版の再上映など、さまざまな新情報が発表されています。
しかし、これらをテレビアニメの続編決定と解釈するのは誤りです。
2026年11月1日までに確認できる公式告知では、新しいテレビシリーズの放送開始日ではなく、ゲーム映像や既存劇場作品の上映企画が中心となっています。
最新情報を追う場合は、作品公式サイトのNEWSとMOVIEの発表を確認するのが確実です。
【進撃の巨人アニメ延期なぜ】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:進撃の巨人のアニメが2023年に延期した本当の理由は何ですか?
A1:制作会社MAPPAが、制作過程で想定より大幅に作業量が増加したと説明したためです。当初は2023年3月に完結編全体を放送する予定でしたが、製作委員会各社との協議を経て前編・後編に分けることになりました。
Q2:進撃の巨人の第73話はなぜ放送延期になったのですか?
A2:2021年3月14日、和歌山県で発生した地震に関する報道によってNHK総合の番組が途中で中断されたためです。第73話「暴悪」は3月21日に改めて放送されました。
Q3:進撃の巨人の完結編前編はいつ放送されましたか?
A3:2023年3月3日24時25分からNHK総合で1時間スペシャルとして放送されました。暦上では3月4日午前0時25分です。
Q4:進撃の巨人のアニメ最終回はいつ放送されましたか?
A4:完結編後編は2023年11月4日24時からNHK総合で85分スペシャルとして放送されました。暦上では11月5日午前0時です。
Q5:進撃の巨人のアニメは2026年に新作が放送されますか?
A5:2026年11月1日までに確認できる公式発表では、新しいテレビシリーズの放送決定は確認できません。MAPPAによるゲーム『進撃の巨人3』のオープニングアニメーション制作や、劇場版の特別上映などが発表されています。
Q6:MAPPAは進撃の巨人の制作を途中で降りたのですか?
A6:そのような公式発表はありません。The Final Seasonのアニメーション制作をMAPPAが担当し、2023年11月の完結編後編までテレビアニメの物語が完成しています。
まとめ:進撃の巨人の延期は制作事情と地震報道を区別して理解しよう
『進撃の巨人』のアニメ延期には、2021年と2023年という2つの重要な出来事がありました。
2021年の第73話「暴悪」は、和歌山県の地震報道によるNHK総合の番組中断が原因でした。一方、2023年の完結編は、MAPPAが公表した制作作業量の大幅な増加を受け、前編・後編の2部構成に変更されています。
特に重要なのは、2023年の分割が単なる放送枠の都合ではなく、制作現場の作業量を踏まえた判断だったことです。
【プロの結論】
今回の経緯から読み取れるのは、長編アニメーションの完結には、物語の構成だけでなく、制作工程と放送スケジュールの調整も欠かせないということです。
『進撃の巨人』は2013年にテレビアニメが始まり、2023年11月に約10年間の物語を完結させました。前後編への変更によって視聴者を待たせる結果にはなりましたが、最終的には完結編後編まで放送されています。
2026年は劇場版の特別上映やゲーム向けの新規アニメーションなど、新たな形で作品を楽しめる機会が広がっています。
今後も新作情報を確認する際は、MAPPAの制作発表、テレビアニメ公式サイト、劇場版公式情報を区別して追うことが、正確な情報を見極めるポイントです。