【元ネタは何?】フジパン「本仕込」のCMソングが原点

目次

「朝はパン、パンパパン♪」の元ネタは、フジパン株式会社が販売する食パン「本仕込」のテレビCMです。

このフレーズは、単なる商品名の連呼ではありません。朝食の時間を舞台に、親子が歌いながらパンを焼き、食べた瞬間に「もっちり~」と反応する演出とセットで記憶されてきました。

本仕込は1993年5月1日に発売されたロングセラー商品

朝はパンパンパパン

まず押さえておきたいのが、CMソングと商品の誕生時期は別だという点です。

フジパンの公式開発ストーリーによると、本仕込は1993年5月1日に発売されました。

開発の出発点は、当時の食パン市場で主流だった、ふんわりとした柔らかさとは異なる食感を追求することでした。

フジパンが目指したのは、炊きたてのご飯のような、しっとりしてもっちりした食パンです。

開発には2年以上を費やし、水分量の多い生地を安定して量産するため、ストレート製法にも挑戦しました。

当時は機械生産による生地への負担や、商品の日持ちなどが課題でした。こうした製造上のハードルを乗り越えて誕生したのが本仕込です。

「朝はパン」が商品のイメージと結び付いた理由

本仕込の特徴は、もっちりした食感と日本人の食生活に寄り添う商品コンセプトです。

CMでは、その特徴を難しい説明ではなく、朝の食卓という身近な場面で表現しました。

- 朝起きて家族と挨拶する
- 食パンをトースターで焼く
- バターを塗って食べる
- もっちりした食感に満足する

この流れに短い歌を組み合わせたことで、商品名と食感、朝食のイメージが一体になりました。

特に「朝はパン」という言葉は、商品の用途を説明すると同時に、視聴者に朝食の風景を思い浮かべさせます。

広告として見ると、非常にシンプルで効率のよいブランド訴求です。

【松下由樹の歴代CM】「朝はパン」はいつから歌われていた?

「朝はパン、パンパパン♪」の認知を広げた大きな要因が、松下由樹さんの出演です。

松下さんは本仕込のCMで母親役などを演じ、家庭の朝食をテーマにした映像に出演していました。

特に2007年以降のCMには、現在も懐かしい映像として語られるものがあります。

最初に確認できる「朝はパン」のCMは2007年

オリコンが掲載している松下由樹さんのCM出演記録では、2007年9月1日にフジパン「本仕込」の「朝はパン・パン・パン」篇が記録されています。

さらに、同年12月2日にも同タイトルのCMが掲載されています。

つまり、少なくとも2007年には、現在知られているフレーズを使ったCMが放映されていたことが確認できます。

ただし、本仕込自体のCMシリーズはそれ以前から存在しています。2004年にも松下さんの本仕込CM出演記録があり、商品CMの歴史と歌の歴史を同じものとして扱うのは正確ではありません。

松下由樹さん出演CMの代表的な変遷

代表的なCMを時系列で整理すると、次のようになります。

時期 CM・出来事 特徴
2004年 本仕込CM出演記録 松下由樹さんの出演を確認
2007年9月 朝はパン・パン・パン篇 歌のフレーズが登場
2008年3月 朝のエクササイズ篇 朝の習慣をテーマに展開
2008年9月 もっちりダンス篇 パンの精のダンスが登場
2009年9月 歌の会話篇 歌を使った親子の掛け合い
2010年3月 振り向けばギッシリ篇 子どもたちが登場する印象的な演出
2012年9月 はたち篇 松下さんのコミカルな母親役
2021年9月 朝はパンの歌篇 松下さんが歌う特別版ロングバージョン

特に印象的だった「もっちりダンス篇」

2008年の「もっちりダンス篇」は、商品のおいしさを身体の動きで表現したCMです。

本仕込の特徴である、もちもちした食感をダンスという視覚的な表現に置き換えています。

単に食パンを食べるだけではなく、商品名と食感を楽しい動きに結び付けた点が特徴です。

2009年「歌の会話篇」と2010年「振り向けばギッシリ篇」

2009年の「歌の会話篇」では、松下さんと子役が歌を交えながら朝食を楽しむ様子が描かれました。

2010年の「振り向けばギッシリ篇」では、朝食を食べようとする親子の前に大勢の子どもたちが現れる演出が登場します。

いずれも、歌を中心に家庭の朝を描いている点が共通しています。

【歌の誕生秘話】「朝はパンの歌」は誰が作った?2021年にはフルバージョンも登場

「朝はパンの歌」の誕生については、CMの歴史と2021年の新展開を分けて見る必要があります。

フジパンは2021年8月24日、本仕込の新CM「朝はパンの歌」篇を発表しました。

このCMは同年9月1日から全国で放映され、松下由樹さんが再び歌を披露しています。

フジパンの発表では、従来から親しまれてきた歌をテーマに、特別版のロングバージョンを制作したと説明されています。

2021年に歌の魅力を改めて発信した背景

注目したいのは、フジパンがこの歌を単なるCMのBGMではなく、ブランドの資産として位置付けていたことです。

2021年11月公開の『宣伝会議』の記事では、フジパンのマーケティング部広報担当者が、次のように説明しています。

「朝はパンという歌はフジパン『本仕込』の財産となっています」

この取り組みでは、テレビCMだけでなく、デジタル施策にも力を入れました。

具体的には、シンガーソングライターのこぴさんとコラボレーションし、60秒の「朝はパン」フルコーラスを制作。公式の「歌ってみた」動画として発信しました。

当時の狙いは、従来の主婦層だけでなく、YouTubeやSNSを利用する若年層にもブランドを知ってもらうことでした。

作詞・作曲者や制作時のエピソードは?

気になるのが、誰がこの歌を作ったのかという点です。

フジパンが公表した2021年のCM告知や、同年のマーケティング施策に関する記事では、従来の歌の作詞者・作曲者を特定できる情報や、最初の制作現場に関する詳しいエピソードは掲載されていません。

そのため、特定の有名作曲家が作った、あるいは松下由樹さん自身が作詞したといった話を事実として扱うことはできません。

一方、2021年には既存の歌をベースにした特別版のロングバージョンが制作されたことが、フジパンの公式発表で確認できます。

つまり、2021年は歌の誕生年ではなく、長年親しまれてきた歌を新しい世代にも届けるための再展開の年だったのです。

【2026年の真相】日清どん兵衛が「朝はどん♪どんどどん♪」でパロディ化!

2026年1月27日、このフレーズを再び大きく注目させたのが、日清食品の「日清のどん兵衛」の新CMです。

タイトルは「朝はどん!どんどどん!篇」。

出演したのは、お笑い芸人のハリウッドザコシショウさんです。

このCMは、フジパン「本仕込」の「リズムな本仕込の歌」篇をオマージュしたもので、元のCMの構成や演出を再現しながら、商品をパンからうどんへと置き換えています。

元ネタを知っている人ほど笑える再現演出

今回のCMが印象的なのは、単に歌の一部を変更しただけではないことです。

再現されている主な要素を整理します。

フジパン「本仕込」 日清「どん兵衛」
朝はパン、パンパパン♪ 朝はどん、どんどどん♪
松下由樹さんの母親役 ザコシショウさんの誇張モノマネ
食パンをトーストする どん兵衛を作る
バターを塗る演出 箸でおあげをなでる演出
もっちりした食感 もっちりした麺
朝の家庭の食卓 朝のどん兵衛の食卓

特に話題になったのが、ザコシショウさんの衣装と表情です。

水色の衣装にショートボブのかつらという姿で登場し、松下さんを思わせる母親役を誇張したモノマネで演じています。

さらに、冷蔵庫を開けて振り向く場面や、女の子とテーブルクロスを広げる場面など、元CMを知っている人なら気付く演出が盛り込まれています。

元のCMの爽やかな雰囲気を残しながら、ザコシショウさん独特の強烈な個性を加えた点が大きな特徴です。

フジパンはパロディを認めていた?実は公認のコラボ

ここで気になるのが、フジパン側の反応です。

実は今回のCMは、フジパン側の協力を得て実現したオマージュ企画でした。

フジパンのマーケティング部担当者は、日清食品から話を聞いた際の社内の反応について、パンが麺に置き換わることに少し緊張感があったと説明しています。

それでもコラボを受け入れた理由については、次のように語っています。

パンとうどん、同じ“小麦仲間”として協力することで、より多くのお客さまに朝を楽しく迎えていただけると思ったからです。

さらに、完成したCMについても再現度の高さを評価しています。

これは単なる競合企業同士の偶然のパロディではありません。両社が朝食という共通のテーマを通じて実現した、意図的な広告コラボレーションです。

なぜ日清食品はフジパンのCMを選んだのか?

日清食品が今回のCMで伝えたかったのは、どん兵衛を朝食として楽しむ新しい提案です。

冬の朝に温かいだしを味わえることを訴求するため、朝食CMとして認知度の高い本仕込の広告表現を活用しました。

ここには広告戦略上の合理性があります。

- 既存の認知度を活用できる: 元CMを知っている人なら、短時間でパロディの意味が伝わる。
- 商品特徴を置き換えやすい: パンのもっちり感と、うどんのもちもちした麺を結び付けられる。
- 意外性を生み出せる: 爽やかな母親役をザコシショウさんが演じることで笑いが生まれる。
- SNSで共有されやすい: 元ネタを知っている人が、知らない人に説明したくなる構造になっている。

J-CASTニュースは、2026年1月29日20時時点で、日清食品がXに投稿したCM動画が2,100万回以上表示され、14万件以上の「いいね」を集めたと報じています。

これは公開直後の特定時点における数字ですが、パロディが大きな反響を呼んだことを示す材料です。

【2026年最新CM】フジパン本仕込は現在どうなった?綾瀬はるかが出演

「朝はパン」の歌で松下由樹さんを思い浮かべる人は多いですが、2026年現在の本仕込のCMは新しい出演者と演出に変わっています。

現在のイメージキャラクターは、女優の綾瀬はるかさんです。

フジパンは2023年6月30日、綾瀬さんを本仕込の新しいイメージキャラクターに起用すると発表しました。

その後、2024年7月には「パン屋本仕込」篇を放映。綾瀬さんがパン職人に扮し、本仕込のおいしさを伝える内容に刷新されました。

2026年9月の最新作は「もっちりぶっちぎり」篇

2026年8月27日、フジパンは新CM「もっちりぶっちぎり」篇の放映開始を発表しました。

2026年9月1日放映開始

主な情報は次のとおりです。

項目 内容
商品 フジパン「本仕込」
CMタイトル もっちりぶっちぎり篇
出演者 綾瀬はるか
放送開始日 2026年9月1日
CMの長さ 15秒・30秒
放映エリア 全国(北海道・沖縄を除く)
主な訴求点 もっちりした食感

今回のCMでは、焼きたての本仕込をゆっくりと裂き、バターをのせて頬張る綾瀬さんの姿が描かれています。

フジパンは、パンを裂くシーンを丁寧に撮影したことも紹介しています。

綾瀬さん自身も、パンの裂き方によって一枚一枚の感触が違うことに触れ、撮影中に本仕込のもっちり感を実感したとコメントしています。

松下由樹さんのCMは終了したの?

ここは混同しやすいポイントです。

松下さんが出演した本仕込CMは、2000年代から2021年の「朝はパンの歌」篇まで確認できます。

一方、2023年には綾瀬さんが新しいイメージキャラクターに起用されました。

そのため、2026年現在の最新CMを松下さんが担当しているわけではありません。

ただし、松下さんの出演によって定着した「朝はパンの歌」のブランドイメージは、現在も本仕込を語るうえで欠かせない存在です。

CMの出演者は変わっても、過去の広告が築いたブランド認知まで消えるわけではないということです。

【真相と誤解を検証】朝はパンの歌とどん兵衛CMで間違えやすい5つのポイント

ネット検索では、元ネタ、歌の制作時期、現在の出演者などが混同されることがあります。

ここで、よくある疑問を整理します。

1. 「朝はパン」の歌は1993年に誕生した?

本仕込の商品発売日は1993年5月1日です。

しかし、歌のフレーズが1993年から使われていたという裏付けはありません。

2007年には「朝はパン・パン・パン」篇の放映記録が確認できます。

商品発売年とCMソングの確認できる時期は区別する必要があります。

2. 「朝はパンの歌」は2021年に初めて作られた?

違います。

2021年は松下由樹さんが歌う新CMが制作された年です。

フジパンは既存の歌をテーマに、特別版のロングバージョンを制作しています。2007年のCM記録とも整合するため、2021年を歌の誕生年とするのは誤りです。

3. どん兵衛のCMは無断のパクリだった?

今回の企画は、フジパン側の協力を得たオマージュです。

両社の担当者によるコメントも公開されており、単なる無断模倣とは異なります。

4. 2026年も松下由樹さんが本仕込のCMに出演している?

2026年9月開始の最新CMは綾瀬はるかさんが出演しています。

松下さんは過去のCMシリーズで知られる出演者です。

5. 2026年のどん兵衛CMが本仕込の最新CM?

これも違います。

「朝はどん!どんどどん!」篇は2026年1月27日公開です。

本仕込の最新CMとしてフジパンが発表しているのは、2026年9月1日開始の「もっちりぶっちぎり」篇です。

【プロの結論】長寿CMが生み出したブランド資産と広告の相乗効果

今回の一連の展開から見えてくるのは、長寿ブランドの広告が持つ独特の価値です。

一般的に、テレビCMは放映期間が終われば視聴者の記憶から薄れていきます。しかし「朝はパン、パンパパン♪」は、商品名と短いリズム、家庭の朝食風景を組み合わせることで、CMそのものが記憶に残るコンテンツになりました。

特に注目すべき点は3つあります。

第一に、商品と広告表現が一体化していること。

本仕込のもっちりした食感を歌や映像で表現し、商品の特徴を記憶に残す仕組みを作りました。

第二に、出演者が変わっても過去の広告資産が生き続けること。

松下由樹さんの時代に形成された認知は、2021年のロングバージョンや2026年のどん兵衛パロディによって、新しい世代にも伝わる機会を得ています。

第三に、他社の広告が元ブランドの価値を再認識させたこと。

日清食品のパロディは、どん兵衛を宣伝するだけでなく、本仕込のCMを懐かしく思い出すきっかけにもなりました。

企業同士が競争関係だけでなく、共通する小麦という素材や朝食という生活シーンを通じて協力したことも興味深い点です。

【朝はパンパンパパン】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:「朝はパン、パンパパン♪」の元ネタは何ですか?

A1:フジパンの食パン「本仕込」のテレビCMです。松下由樹さんが出演した2007年以降のCMで知られるようになり、2021年には特別版のロングバージョンも制作されました。

Q2:松下由樹さんの「朝はパン」のCMはいつから放送されていましたか?

A2:フレーズを使ったCMの記録は、少なくとも2007年9月までさかのぼれます。松下さんの本仕込CM出演自体はそれ以前にも確認されています。

Q3:2026年のどん兵衛パロディCMの出演者は誰ですか?

A3:ハリウッドザコシショウさんです。2026年1月27日に公開された「朝はどん!どんどどん!篇」で、松下由樹さんを思わせる誇張モノマネを披露しました。

Q4:どん兵衛のパロディCMはフジパン公認ですか?

A4:はい。フジパンのマーケティング部担当者が企画への協力と完成したCMへの評価を語っています。

Q5:2026年現在のフジパン本仕込のCMには誰が出演していますか?

A5:綾瀬はるかさんです。2026年9月1日から「もっちりぶっちぎり」篇が放映されています。

Q6:本仕込はいつ発売された商品ですか?

A6:1993年5月1日です。2026年に発売33周年を迎え、フジパンは5月1日を「本仕込の日」として制定しています。

まとめ:朝はパンパンパパンの元ネタと2026年の現在地

「朝はパン、パンパパン♪」は、フジパン「本仕込」のCMから生まれ、松下由樹さんの出演とともに広く親しまれてきたフレーズです。

今回の経緯を振り返ると、重要なポイントは次のとおりです。

- 本仕込は1993年5月1日に発売された。
- 「朝はパン」のフレーズは2007年のCM記録で確認できる。
- 松下由樹さんが出演するCMがブランドのイメージを定着させた。
- 2021年には特別版ロングバージョンとデジタル企画が展開された。
- 2026年1月27日には、ハリウッドザコシショウさん出演のどん兵衛パロディが公開された。
- 2026年9月からは綾瀬はるかさん出演の最新CMが放映されている。

懐かしいCMソングが、別の企業の広告に受け継がれ、新しい笑いを生み出した今回の出来事。

「朝はパン」という短い言葉が長年記憶されている背景には、商品の魅力だけでなく、家庭の朝食という誰もが共有しやすい生活風景がありました。

2026年現在も、本仕込は商品として進化を続けています。松下由樹さんの懐かしいCMを思い出しながら、綾瀬はるかさんの最新CMや、ザコシショウさんのパロディを見比べると、長寿広告ならではの面白さがより伝わってきます。