【危険性を検証】ピアスを無理に通すとどうなる?

目次

「少し押せば通るかもしれない」「裏側の薄皮を突き破れば元に戻るのでは」と考える人もいるかもしれません。

しかし、ピアスホールが縮んでいる場合や、出口が塞がりかけている場合に無理な挿入を続けるのは危険です。

出血や腫れ、炎症を引き起こす可能性がある

ピアス後ろの穴見つからない

ピアスホールは皮膚に作られた傷であり、内部の組織が刺激を受ければ出血することがあります。

無理にピアスを押し込むと、次のようなトラブルにつながる可能性があります。

- 出血: ピアスの先端がホール周辺の組織を傷つける。
- 腫れ: 繰り返し刺激することで局所的な炎症が起こる。
- 痛み: 内部の組織が圧迫されたり損傷したりする。
- 感染: 傷ついた部分から細菌が侵入する可能性がある。
- 瘢痕形成: 傷の修復過程で硬い組織ができ、ホールの状態が変わることがある。

特に、何度もピアスを抜き差しする行為は、傷口を繰り返し刺激することになります。

針や安全ピンで出口を作ろうとしてはいけない

ピアスホールの裏側に薄い皮膚があると感じても、針や安全ピンで突き破るのは避けてください。

既存のホールとは異なる場所に傷ができたり、内部の組織を損傷したりする可能性があります。

また、自分で使用する器具の衛生状態を十分に管理することも容易ではありません。

完全に塞がっている場合と、単に出口が見つからない場合では、必要な対応が違います。

再びピアスを着けたい場合も、まずは医療機関で状態を確認することが安全です。

ピアスを外せば炎症が治るとは限らない

もう一つ注意したいのが、腫れや痛みがあるときに自己判断でピアスを外すことです。

英国の国民保健サービス(NHS)は、感染が疑われるピアスについて、医師から指示がない限りジュエリーを外さないよう案内しています。

APPも、感染がある状態で単純にジュエリーを外すと、排出経路が閉じて膿瘍につながる可能性を指摘しています。

感染の有無やピアスの素材、埋没の状況によって適切な処置は異なります。

そのため、腫れや膿がある場合は、外すか着けたままにするかを自己判断せず、医師に相談してください。


【完成までの期間】ファーストピアスを外した後に通らない理由

ファーストピアスを外した後、今まで問題なく通っていた穴にピアスが入らなくなるケースがあります。

この原因を理解するには、ピアスホールが完成するまでの期間を知っておく必要があります。

ピアスホールが完成するまでの目安

耳たぶと軟骨では、治癒に必要な期間が大きく異なります。

米国の医療機関Cleveland Clinicが紹介している目安は次のとおりです。

ピアスの部位 治癒期間の目安 注意点
耳たぶ 約6〜8週間 個人差があり、内部の安定にはさらに時間が必要な場合がある
耳の軟骨 約6か月〜1年 耳たぶより治癒に時間がかかる
ヘリックス 約6〜12か月 圧迫や摩擦に注意する
トラガス 約6〜12か月 軟骨部分のため慎重なケアが必要
コンク 約6〜12か月 完成前の着脱は避ける

これらはあくまで一般的な目安です。傷の状態や体質、使用するジュエリー、日常的な刺激などによって治癒期間は変わります。

米国皮膚科学会(AAD)は、新しく開けたピアスについて、少なくとも6週間は夜間も含めてジュエリーを外さないよう推奨しています。

特に軟骨部分では、耳たぶと同じ感覚でファーストピアスを外すことはおすすめできません。

ファーストピアスを早く外すと何が起こる?

開けたばかりのピアスホールは、まだ傷が治っている途中です。

表面が落ち着いていても、内部の通路は十分に安定していない場合があります。

この段階でピアスを外すと、ホールが狭くなったり、出口が塞がったりする可能性があります。

その結果、再びピアスを着けようとしても、途中で止まってしまうことがあります。

ここで覚えておきたいのは、痛みがないことと、ピアスホールが完全に完成していることは同じではないという点です。

ピアスホールが縮む理由とは?

ホールが縮む主な背景には、ジュエリーを外した状態で皮膚が治癒・収縮することがあります。

ピアスを長期間着けていない場合は、通路が徐々に狭くなり、最終的には表面が閉じてしまうこともあります。

また、炎症や傷跡がある場合は、通常より通りにくくなる可能性があります。

APPによると、長年使用していたピアスホールでも、ジュエリーを外した後に急速に縮小する場合があります。

つまり、何年も問題なく使えていた穴だからといって、数日間外しても必ず元の状態を保てるとは限りません。


【受診目安】ピアスホールの再貫通は皮膚科・形成外科に相談

ピアスの出口が見つからないだけなら、必ずしも病気とは限りません。

しかし、出血や痛み、腫れなどを伴っている場合は、単なる角度の問題として扱わないことが重要です。

こんな症状があれば医療機関へ

次の症状がある場合は、早めに医療機関で診察を受けてください。



早急な受診
感染・炎症が疑われる症状

- 耳たぶが赤く腫れている
- 触ると熱を持っている
- 痛みが強くなっている
- 黄色や緑色の膿が出ている
- 出血が続いている
- 赤みや腫れが周囲に広がっている


速やかに受診
全身症状や埋没がある場合

- 発熱や悪寒がある
- 体調不良や強い倦怠感がある
- ピアスやキャッチが皮膚に埋まっている
- 耳の軟骨部分が強く腫れて痛む

NHSやAPPは、強い痛み、腫れ、熱感、膿、発熱などを感染の注意すべき兆候として挙げています。

特に軟骨部分のピアスは、炎症が進行すると耳の変形につながることもあるため、耳たぶ以上に慎重な対応が必要です。

皮膚科と形成外科はどちらに行くべき?

受診先は、現在の症状によって選ぶとよいでしょう。

受診先 主に相談したい症状
皮膚科 赤み、腫れ、膿、かゆみ、金属アレルギー、感染
形成外科 ピアスの埋没、傷跡、硬いしこり、耳たぶの変形、ホールの修復
耳鼻咽喉科 耳の軟骨部分の強い炎症や耳介のトラブル

迷った場合は、まず皮膚科に相談して問題ありません。症状に応じて形成外科などを紹介してもらえることもあります。

ピアスホールの再貫通はできる?

一度縮んだピアスホールでも、状態によっては再び使用できる可能性があります。

ただし、再貫通が可能かどうかは、現在の通路が残っているか、皮膚が閉じているか、瘢痕組織があるかなどによって変わります。

医師による診察では、次のような点が検討されます。

1. 既存のピアスホールが残っているか。
2. 内部に炎症や感染がないか。
3. 傷跡や硬い組織ができていないか。
4. 既存の穴を利用できる状態か。
5. 新しい位置に開け直す必要があるか。

完全に塞がっている場合や、炎症がある場合は、無理に既存の穴を再利用しない判断も必要です。

日本の医療機関であるひまわり皮フ科も、感染やケロイドなどのピアストラブルについて、状態に応じた医療処置を案内しています。

ピアスホールを残せるかどうかは、診察によって判断するものであり、自己流で再貫通させるものではありません。


【プロの結論】ピアスの後ろの穴が見つからないときの正しい判断基準

ピアスの後ろ側が見つからない問題では、穴を探すことよりも、現在のホールがどのような状態にあるかを見極めることが大切です。

特に重要なのは、次の3つの判断基準です。

判断基準1:痛みも抵抗もないか

単純な角度のずれであれば、外側から確認できる範囲で入口と出口の位置関係を把握できることがあります。

ただし、少しでも抵抗がある場合は、無理に通そうとしないでください。

痛みがないからといって、内部の通路が完全に開いているとは限りません。

判断基準2:ピアスを外していた期間と完成度

ファーストピアスを外したばかりなのか、何年も使用してきたホールなのかによって、考えられる原因は異なります。

特に開けて間もない場合は、内部の治癒が終わっていない可能性があります。

長年使用していた場合でも、ホールが縮小することはあります。

判断基準3:皮膚に炎症や異常がないか

赤み、腫れ、出血、膿、しこりなどがある場合は、ピアスを通すことよりも皮膚の治療を優先してください。

感染が疑われる場合は、ピアスの着脱も医師に相談しましょう。


【ピアス後ろの穴見つからない】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:ピアスの表側には穴があるのに、裏側だけ見つからないのはなぜ?

A1:ピアスホールの角度が斜めになっている、出口が縮小している、裏側に薄い皮膚が張っているなどの可能性があります。また、腫れや傷跡によって出口が分かりにくくなっていることもあります。無理に押し込まず、外側から確認してください。

Q2:ピアスが途中で止まる場合、角度を変えれば通る?

A2:角度のずれが原因の場合もありますが、ホールが縮んでいる可能性もあります。何度も方向を変えたり、強く押したりするのは避けましょう。抵抗がある場合は中止し、必要に応じて専門家に確認してもらってください。

Q3:ファーストピアスを外した後、穴が塞がってしまうことはある?

A3:あります。特に完成前に外すと、ホールが縮小したり閉じたりする可能性があります。米国皮膚科学会は新しいピアスを少なくとも6週間は外さないよう推奨しています。軟骨部分ではさらに長い治癒期間が必要です。

Q4:ピアスホールが塞がりかけている場合、自分で再貫通できる?

A4:おすすめできません。針やピアスの先端で皮膚を突き破ると、出血、感染、傷跡などの原因になります。再びピアスを着けたい場合は、皮膚科や形成外科で状態を確認してもらいましょう。

Q5:ピアスの穴から血が出た場合はどうすればいい?

A5:すぐにピアスの挿入を中止し、清潔なガーゼなどで出血部分を優しく押さえてください。出血が続く場合や、強い痛み・腫れ・熱感を伴う場合は医療機関を受診してください。感染が疑われる場合は、自己判断でピアスを外さないことも大切です。


まとめ:ピアスの後ろの穴が見つからないときは無理をしないことが最優先

ピアスの後ろ側の穴が見つからない原因には、角度のずれ、ホールの縮小、薄い皮膚による出口の閉鎖、炎症や傷跡など、さまざまな可能性があります。

特にファーストピアスを外した後や、長期間ピアスを使用していなかった場合は、以前と同じように通せなくなることがあります。

今回の重要なポイントを整理すると、次のとおりです。

- 表側と裏側の位置関係を鏡で確認する。
- 角度が合わないからといって強く押し込まない。
- 針や安全ピンで出口を作らない。
- 出血や腫れ、膿がある場合は医療機関を受診する。
- 再貫通が必要な場合は皮膚科や形成外科に相談する。
- ピアスホールが完成するまでは適切なケアを続ける。

ピアスホールは、長く使っていたものであっても縮むことがあります。一方で、裏側の出口が見つからないからといって、必ずしも完全に塞がっているとは限りません。

大切なのは、焦って元に戻そうとしないことです。

ピアスを安全に着け続けるためには、無理に穴を通すことよりも、今あるホールと皮膚の状態を守ることが優先です。 痛みや異常があるときは早めに専門家へ相談し、適切な方法で対処しましょう。