今永昇太の経歴・成績を徹底解説!カブスでの3年間と2026年FA後の現在
今永昇太(いまなが・しょうた)は、横浜DeNAベイスターズで8年間にわたり先発投手として活躍し、2024年からメジャーリーグのシカゴ・カブスに挑戦した日本を代表する左腕投手だ。NPB通算165試合で64勝50敗、1021奪三振、防御率3.18を記録し、2023年にはセ・リーグ最多奪三振のタイトルを獲得。さらに、2017年のアジア プロ野球チャンピオンシップ、2019年のプレミア12、2023年のWBCで日本代表の優勝を経験している。
2026年11月現在、今永はカブスでの3シーズンを終え、フリーエージェント(FA)となった。2024年のメジャー1年目には15勝、防御率2.91という好成績を残し、ナ・リーグのオールスターにも選出。一方、2025年には故障による離脱も経験し、2026年は32先発で11勝10敗、防御率3.77を記録した。日本時代の実績から現在のMLB成績、今後の移籍動向まで、そのキャリアを詳しく整理する。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 経歴:北筑高校、駒澤大学を経て2015年ドラフト1位でDeNAに入団。2016~2023年の8年間で64勝、1021奪三振、防御率3.18を記録。
- 代表実績:2017年アジア プロ野球チャンピオンシップ、2019年プレミア12、2023年WBCの日本代表優勝を経験。
- MLB実績:2024年に15勝、防御率2.91でオールスター選出。2026年は11勝、防御率3.77、174奪三振。
- 現在:2026年シーズン終了後にFAとなり、2027年以降の所属球団は未決定。
- 異名:「投げる哲学者」。投球技術だけでなく、野球を分析し、自分の考えを言葉で説明する能力でも知られる。
【今永昇太の経歴】北筑高校・駒澤大学から横浜DeNAベイスターズへ

今永昇太は1993年9月1日生まれ、福岡県北九州市出身。左投左打の投手で、身長178cm。高校から大学を経てプロ入りするまで、着実に実力を伸ばしてきた選手だ。
北筑高校から駒澤大学へ進学
野球選手としての原点は、福岡県立北筑高校にある。高校卒業後は駒澤大学に進学し、東都大学野球で経験を積んだ。
大学時代に投手としての評価を高め、2015年のNPBドラフト会議では横浜DeNAベイスターズから1位指名を受ける。大学で培った投球技術と、試合を組み立てる能力がプロ入りにつながった。
2016年にDeNAでプロデビュー
2016年、横浜DeNAベイスターズでプロとしてのキャリアをスタートさせた。新人年は22試合に登板して8勝9敗、防御率2.93、135回1/3を投げて136奪三振。新人ながら先発ローテーションの一角を担った。
翌2017年には11勝7敗、防御率2.98を記録。さらに同年のアジア プロ野球チャンピオンシップでは日本代表に選出され、国際大会でも先発投手として実力を示した。
2018年の不振と2019年の復活
プロ生活が順調に進んだわけではない。2018年は4勝11敗、防御率6.80と苦しいシーズンを経験した。前年までの安定感を失い、投手として大きな課題に直面した時期だった。
しかし、翌2019年には13勝7敗、防御率2.91、186奪三振と見事に復活。自身の投球を見直し、再びセ・リーグを代表する左腕として評価されるようになった。
2022年も11勝4敗、防御率2.26と好成績を残し、2023年には7勝4敗、防御率2.80、174奪三振を記録。NPBでの最終年を最多奪三振のタイトルで締めくくった。
【DeNA時代の成績】64勝・1021奪三振・防御率3.18の実力を検証
今永昇太のNPB時代を評価するうえで、特に注目したいのが通算成績だ。
日本野球機構(NPB)の公式個人年度別成績によると、2016年から2023年までの8年間で165試合に登板し、64勝50敗、7完封、1021奪三振、防御率3.18を記録している。通算投球回は1002回2/3。1000投球回を超える実績は、先発投手として長期間にわたってチームを支えてきたことを示している。
NPB通算成績の内訳
主要な数字を整理すると、次のとおりだ。
| 項目 | 記録 | 評価・意味 |
|---|---|---|
| 所属球団 | 横浜DeNAベイスターズ | 2016~2023年 |
| 実働期間 | 8年間 | プロ入りからMLB挑戦まで |
| 登板試合数 | 165試合 | 先発投手として継続的に登板 |
| 勝敗 | 64勝50敗 | 通算勝率.561 |
| 完封勝利 | 7回 | 相手打線を無失点に抑えた実績 |
| 奪三振 | 1021個 | 通算1000奪三振を突破 |
| 投球回 | 1002回2/3 | 先発としての稼働実績 |
| 防御率 | 3.18 | NPB通算の平均自責点指標 |
| 2023年の個人タイトル | 最多奪三振 | セ・リーグ174奪三振 |
2023年の最多奪三振は174個
特に注目すべきなのが、2023年の奪三振数だ。
NPB公式の2023年度セントラル・リーグ投手成績では、今永は174奪三振でランキング1位。2位の中日ドラゴンズ・髙橋宏斗の145奪三振を29個上回った。
同年の投手成績は22試合登板、7勝4敗、防御率2.80、148投球回。最多奪三振を獲得しただけでなく、先発投手として安定した投球を続けていた。
通算64勝だけでは測れない投手としての価値
今永のNPB通算64勝という数字は、単純な勝利数以上の意味を持つ。投球回は1002回2/3、奪三振は1021個に達しており、先発として試合を作る能力と、打者からアウトを奪う能力を兼ね備えていた。
また、2018年の防御率6.80から、2019年の防御率2.91へと大きく立て直した経験も重要だ。好調な年だけでなく、不調を経験した後に修正できることは、長期的なキャリアを考えるうえで大きな強みとなる。
2023年の最多奪三振は、こうした積み重ねが形になった実績といえる。
【侍ジャパンの実績】2017年・2019年・2023年の優勝歴
今永昇太はプロ野球の個人成績だけでなく、日本代表としても重要な国際大会を経験している。
2017年のアジア プロ野球チャンピオンシップ、2019年のプレミア12、2023年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)という3大会は、代表選手としてのキャリアを振り返るうえで欠かせない。
2017年:アジア プロ野球チャンピオンシップで好投
2017年のENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップでは、稲葉篤紀監督が率いる日本代表に選出された。
侍ジャパン公式の大会総括によると、今永は先発投手として6回3安打無失点の好投を披露。日本代表は大会3戦全勝で初代王者に輝いた。
この大会は若手選手を中心とする国際大会だったが、今永は先発投手として重要な役割を果たし、国際舞台でも通用する投球を示した。
2019年:プレミア12で世界一を経験
2019年には第2回WBSCプレミア12の日本代表に選出された。
侍ジャパンは決勝で韓国を5対3で破り、10年ぶりの世界一を達成。今永も代表投手陣の一員として大会に参加し、メキシコ戦では1安打リレーによる勝利に貢献した。
DeNAで先発として経験を積んでいた時期に、国際大会で各国の強打者と対戦したことは、投手としての経験値を高める機会にもなった。
2023年:WBC優勝と決勝戦での登板
今永の代表キャリアで特に大きな実績となったのが、2023年のWBCだ。
侍ジャパンは栗山英樹監督のもとで大会を制し、決勝ではアメリカ代表を3対2で破って世界一を達成した。
MLB公式プロフィールによると、今永は大会3試合に登板し、1勝0敗、防御率3.00、6投球回、7奪三振、無四球という成績を残している。決勝戦でも先発登板し、日本の優勝に貢献した。
日本代表での優勝経験は、単にタイトルを獲得したというだけではない。異なる国の打者や試合環境に対応し、短期決戦で自分の役割を果たす能力を示した点に価値がある。
【MLB挑戦とカブスでの成績】2024年の15勝から2026年まで
DeNAでの8年間を終えた今永は、ポスティングシステムを利用してMLB移籍を目指した。2024年1月、シカゴ・カブスとの契約が正式に発表され、背番号18で新たな挑戦を開始した。
2024年:メジャー1年目からオールスター選出
2024年4月1日にMLBデビューを果たすと、初登板で6回無失点、9奪三振を記録。メジャーの舞台でも高い制球力と奪三振能力を発揮した。
レギュラーシーズンは29試合に先発し、15勝3敗、防御率2.91、174奪三振、173回1/3を記録。新人投手としては非常に優れたシーズンとなった。
その結果、ナ・リーグのオールスターに選出され、新人王投票では4位、サイ・ヤング賞投票でも5位に入った。
特に評価されたのが、制球力だ。MLB公式のシーズン分析では、与四球は28個で、奪三振174個とのバランスも優秀だった。初めてのメジャー環境に適応しながら、年間を通して先発ローテーションを守った点も高く評価された。
2025年:故障と調整を経験した2年目
2025年は9勝8敗、防御率3.73、117奪三振、144回2/3という成績だった。
前年の15勝から勝ち星を減らし、左太もものハムストリングの故障による離脱も経験した。登板数は25試合となり、2024年ほどの安定した稼働には至らなかった。
ただし、防御率3点台を維持し、先発投手として一定の実績を残したことも事実だ。2025年は、MLBの打者への対応をさらに深める必要があることを示したシーズンだった。
2026年:自己最多タイの174奪三振を記録
2026年はカブスで32試合に先発し、11勝10敗、防御率3.77、174回1/3、174奪三振を記録した。
2桁勝利に復帰したことに加え、174奪三振は2024年のメジャー1年目と並ぶ自己最多タイの数字となった。投球回も174回を超えており、先発として一定の稼働を確保している。
2026年シーズン終了時点でのMLB通算成績は、86試合に先発して35勝21敗、防御率3.45、465奪三振、492回1/3。日本で積み上げた実績を、メジャーでも着実に更新している。
なお、NPB通算防御率3.18とMLB通算防御率3.45は、異なるリーグでの成績だ。打者の特徴や球場環境、対戦する選手のレベルが異なるため、数字だけを単純比較するのではなく、それぞれの環境で残した実績として評価する必要がある。
【今永昇太の現在】2026年にカブスをFAとなり、2027年の所属先は未定
2026年11月1日現在、今永昇太はシカゴ・カブスとの契約を終え、フリーエージェントとなっている。
2026年10月29日にMLB選手会が公表したFA選手リストに名前が掲載され、日本の報道各社も10月30日にその動きを伝えた。
2026年は1年契約でカブスに残留していた
今永の契約は、当初2024年にカブスと結んだ4年総額5300万ドルの契約だった。ただし、複数の球団・選手オプションが設定された複雑な内容だった。
2025年シーズン終了後、カブスは2026~2028年を対象とする3年契約の球団オプションを行使しなかった。今永も自身の選手オプションを行使せず、FA市場に進む選択肢を得た。
その後、2025年11月18日にカブスが提示した1年2202万5000ドルのクオリファイング・オファーを受諾。これにより2026年シーズンもカブスでプレーすることが決まった。
2027年の移籍先はカブス復帰か他球団か
2026年シーズン終了によって1年契約が満了し、今永は再びFA市場に出ることになった。
MLB公式の日本語ニュースや日刊スポーツの報道によると、今永は2026年シーズンを11勝10敗、防御率3.77で終えている。カブスとの再契約も選択肢として残されているが、他球団との交渉も可能な状況だ。
2026年11月1日時点では、2027年の所属球団は正式に決まっていない。FA選手が他球団と契約できるのはワールドシリーズ終了から5日後の11月2日以降とされている。
したがって、現在の今永を「カブス残留が決定した選手」と紹介するのは正確ではない。2026年までカブスでプレーした実績と、2027年以降の契約状況は分けて考える必要がある。
2027年の契約で評価されるポイント
今永のFA市場での評価を考える際には、次の3点が重要になる。
- 先発としての稼働力:2026年は174回1/3を投げており、年間を通じて先発ローテーションを担える能力がある。
- 奪三振と制球のバランス:2026年は174奪三振。MLB通算でも465奪三振を記録している。
- 年齢と契約条件:1993年生まれで、2026年9月に33歳となった。契約年数や年俸、故障歴を含めた総合的な評価が必要になる。
特に2026年は2桁勝利に復帰しているため、先発投手としての価値を改めて示したシーズンといえる。カブスとの再契約を含め、どの球団がどのような条件を提示するかが今後の注目点だ。
【投げる哲学者の正体】今永昇太の投球スタイルと独特の思考法
今永昇太を語るとき、しばしば登場するのが「投げる哲学者」という異名だ。
この呼び名は、単に知識が豊富という意味ではない。試合で起きたことを分析し、自分の投球について筋道を立てて説明する姿勢が評価されている。
投球を言葉で整理する能力
今永は投球技術だけでなく、野球に関する考え方を言語化する能力でも知られている。
2021年12月の日刊スポーツの報道では、当時の今永が脳科学に関心を持ち、パフォーマンスを高めるために関連書籍を読んでいたことが紹介された。
大舞台やプレッシャーのかかる場面で自分の能力を発揮するために、心理と技術の関係を学ぼうとしていたという。
また、J SPORTSの2024年のコラムでも、試合後のコメントから、今永が投球内容を具体的に分析し、自分の考えを言葉にする能力に注目している。
こうした姿勢が「投げる哲学者」というニックネームにつながっている。
球速だけに頼らない投球術
今永の強みは、単純な球速勝負だけではない。
直球を軸にしながら、チェンジアップやスライダーなどの変化球を組み合わせ、打者のタイミングやスイングの軌道を崩していく。
2017年のアジア プロ野球チャンピオンシップに関する侍ジャパン公式の総括でも、今永の投球について、伸びのある直球と変化球を巧みに組み合わせる特徴が紹介された。
MLB移籍後も、カブスの投手コーチ陣とともに投球スタイルの調整を続けている。MLB公式の分析記事では、メジャーの打者に対応するため、シンカーやカッターなどの球種も状況に応じて取り入れる取り組みが紹介されている。
日本時代の投球をそのまま再現するのではなく、対戦相手やリーグの特徴に合わせて変化させる能力が、メジャーでの成功を支える要素となっている。
ネット上で混同されやすい3つのポイント
今永昇太の成績や経歴を調べる際には、次の点を区別すると情報を正確に理解できる。
- 1021奪三振はNPB時代の通算記録:MLB通算奪三振は2026年終了時点で465個。両リーグの記録を混同しないことが大切だ。
- 2023年の最多奪三振はセ・リーグのタイトル:174奪三振でリーグ1位となった実績であり、防御率のタイトルとは別の表彰対象だ。
- 2026年現在はFA:カブスでのプレー実績は確かだが、2027年の所属先はまだ決定していない。
また、2019年プレミア12や2023年WBCの優勝は日本代表としてのチーム実績であり、個人タイトルとは区別して評価する必要がある。
【今永昇太の経歴・成績】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:今永昇太のNPB通算成績は何勝ですか?
A1:横浜DeNAベイスターズに所属した2016~2023年の8年間で、64勝50敗です。165試合に登板し、1021奪三振、防御率3.18、7完封を記録しています。
Q2:今永昇太は2023年に何のタイトルを獲得しましたか?
A2:2023年のセントラル・リーグ最多奪三振のタイトルを獲得しました。22試合で174奪三振を記録し、リーグ1位となりました。
Q3:今永昇太は現在もカブスに所属していますか?
A3:2026年11月1日現在、カブスとの1年契約は終了し、FAとなっています。2027年の所属球団は未決定で、カブスへの再加入も他球団への移籍も今後の交渉次第です。
Q4:今永昇太のMLB通算成績はどれくらいですか?
A4:2026年シーズン終了時点で、86試合に先発し35勝21敗、防御率3.45、465奪三振、492回1/3を記録しています。
Q5:「投げる哲学者」と呼ばれる理由は何ですか?
A5:投球技術だけでなく、試合の内容や自分のパフォーマンスを分析し、考えを論理的に言語化する姿勢が知られているためです。脳科学や心理面にも関心を持つなど、知的なアプローチが異名の背景にあります。
Q6:今永昇太はWBCで優勝していますか?
A6:はい。2023年のWBCで日本代表の一員として優勝しています。大会では3試合に登板して1勝、防御率3.00を記録し、決勝戦にも先発登板しました。
まとめ:今永昇太の実力と2027年以降の注目ポイント
今永昇太のキャリアを振り返ると、NPBでの実績、国際大会での優勝経験、MLBでの適応力という3つの要素が際立っている。
横浜DeNAベイスターズでは8年間で64勝、1021奪三振、防御率3.18を記録。2023年にはセ・リーグ最多奪三振を獲得し、日本を代表する左腕としての地位を確立した。
侍ジャパンでは2017年、2019年、2023年の国際大会で優勝を経験。2024年に移籍したシカゴ・カブスでは、初年度から15勝、防御率2.91を記録し、MLBオールスターにも選ばれた。
2025年には故障による離脱を経験したものの、2026年には11勝、防御率3.77、174奪三振を記録。MLB通算35勝という実績を積み上げた。
そして2026年11月、今永はFA市場に進んだ。2027年にどのユニホームを着るのかは、これからの交渉によって決まる。
今永昇太を評価するときに注目したいのは、単年の勝利数だけではない。長期間にわたる投球回数、奪三振能力、制球力、故障からの回復、そしてメジャーの打者に対応するための修正能力だ。
「投げる哲学者」と呼ばれる左腕が、次のシーズンでどのような進化を見せるのか。2027年の契約動向とともに、今後も注目が集まりそうだ。
主な事実確認資料: 日本野球機構(NPB)公式年度別成績、侍ジャパン公式大会記録、MLB公式選手成績・契約発表、MLB選手会の2026年FA発表、日刊スポーツの報道。