【試合結果】朝倉未来が青木真也に勝利!1R2分39秒TKOの全容
大会公式記録によると、両者が対戦したのは第7試合。ルールはRIZIN MMAルールの5分3ラウンド、契約体重71.0kgだった。
| 試合項目 | 内容 |
|---|---|
| 大会名 | 超RIZIN.5 浪速の超復活祭り |
| 開催日 | 2026年9月10日 |
| 会場 | 京セラドーム大阪 |
| 対戦カード | 朝倉未来 vs. 青木真也 |
| ルール | RIZIN MMAルール |
| 契約体重 | ライト級71.0kg |
| 勝者 | 朝倉未来 |
| 敗者 | 青木真也 |
| 決着 | 1R2分39秒 TKO |
| 決着方法 | レフェリーストップ・グラウンドパンチ |
| 朝倉未来の所属 | JAPAN TOP TEAM |
| 青木真也の所属 | BAMF |
今回の結果は、単なる打撃の強さだけで説明できない。青木が得意とするグラップリングの局面で朝倉が複数の危険な仕掛けを処理し、最後には攻守を逆転させたことが決定的だった。
朝倉未来にとってはシェイドゥラエフ戦からの再起戦

朝倉にとって、この試合は2025年12月31日のラジャブアリ・シェイドゥラエフ戦以来の復帰戦だった。
前戦ではフェザー級タイトルマッチでシェイドゥラエフに1R2分54秒TKO負け。タイトル獲得を逃し、厳しい結果を突きつけられていた。
その後、2026年9月の青木戦では、普段のフェザー級より一階級上となる71kgで出場。結果的に、日本屈指の寝技師を相手に勝利し、再起を印象づけた。
RIZIN公式の選手プロフィールでも、2025年の鈴木千裕戦、クレベル・コイケ戦の勝利からシェイドゥラエフ戦での敗北、そして青木戦への流れが確認できる。
【試合展開を徹底検証】青木の寝技と腕十字を朝倉はどう防いだ?
勝負のポイントは、青木が得意とする寝技の攻防だった。
青木は立ち技で距離を取り続けるタイプではない。相手に組みつき、テイクダウンやバックポジションを確保し、関節技や絞め技につなげることを最大の武器としている。
今回も、その特徴が試合開始直後から表れた。
1R序盤:青木が組みつき、三角絞めを狙う
ゴング後、青木は朝倉の左ストレートをかわして距離を詰め、胸を合わせる形で組みついた。
テイクダウンを狙う青木に対し、朝倉はうまく上のポジションを確保。青木は下から三角絞めを狙ったものの、朝倉はその仕掛けから離れて脱出した。
ここで重要なのは、朝倉が青木の得意な寝技の入り口を許しながらも、決定的なポジションを与えなかったことだ。
中盤:青木がバックを奪い、4の字ロックへ
青木は左フックを受けても攻める姿勢を崩さず、再び組みついた。
そして朝倉の背後に回り、オンブの状態からグラウンドへ移行。両脚を使った4の字ロックでバックポジションを固定し、バックチョークを狙った。
この場面は、青木の勝利を期待させる局面だった。
4の字ロックは相手の身体を拘束し、逃げ道を制限する技術。バックを取られた選手にとって、非常に危険な状況となる。
しかし、朝倉は青木の腕を自分の脇に挟み込み、極めへの進行を阻止した。
終盤:青木の腕十字を察知してパウンドへ転換
青木は朝倉が向き合おうとする動きに合わせて腕十字を狙った。
ところが、朝倉は腕を取られる展開を許さず、攻撃に転じる。
上のポジションから強烈なパウンドを連続で打ち込み、青木の防御を崩した。最終的にレフェリーが試合を止め、1R2分39秒で決着した。
RIZIN公式の試合レポートにも、三角絞め、4の字ロック、腕十字、そして最後のパウンドという一連の流れが記録されている。
勝負を左右したのはグラップリングへの対応力
注目したいのは、朝倉が青木の攻撃を単純に力で振りほどいたわけではないことだ。
朝倉は試合後、青木の攻撃について、狙っているものが分かったため冷静に対応できたと振り返っている。
また、4の字ロックからの脱出は得意で、練習でも繰り返し対策していたと説明した。
つまり、この勝利は打撃技術だけでなく、相手の攻撃を予測する能力、ポジションを守る能力、攻守を切り替える判断力が組み合わさった結果だった。
【対戦経緯】なぜ朝倉未来と青木真也のドリームマッチが実現した?
この対戦には、日本の総合格闘技の異なる時代を代表する2人が交差するという意味があった。
朝倉は令和のRIZINを象徴する存在。一方、青木は修斗、PRIDE、DREAM、ONEなどで実績を残してきた、日本MMA史を語るうえで欠かせない選手だ。
青木真也のRIZIN復帰が対戦実現の背景に
青木が最後にRIZINのMMAルールで試合をしたのは、2015年12月29日の旗揚げ大会「SARABAの宴」。
この大会では桜庭和志と対戦し、セコンドのタオル投入によるTKO勝利を収めている。
その後はONE Championshipを主戦場として活動。2026年5月にONEとの契約が満了し、9月の超RIZIN.5で約11年ぶりにRIZINのMMAの舞台へ戻ってきた。
朝倉との対戦カードは2026年7月20日にRIZIN公式から発表された。
対戦発表時から注目されたスタイルの違い
RIZIN公式の見どころ解説では、両者の特徴を明確に分けていた。
- 朝倉未来:打撃力、グラウンドコントロール、ファイトIQ、作戦遂行能力
- 青木真也:グラップリング力、経験、極め力、試合作り
これは典型的なストライカー対グラップラーの構図だった。
青木が寝技に持ち込めば有利、朝倉が打撃を生かせる展開なら有利というのが、試合前の基本的な見立てだった。
特に注目されたのは、青木の得意な寝技に朝倉がどこまで対応できるかという点。単に打撃で勝つだけではなく、グラウンドでの防御力も試されるカードだった。
【人物・実力比較】朝倉未来と青木真也の経歴・特徴・関係性
ここで、2人のキャリアと今回の試合における役割を整理しておきたい。
青木真也はなぜ寝技のスペシャリストと呼ばれるのか
青木の実績は、今回の1敗だけで評価できるものではない。
RIZIN公式プロフィールによると、MMA49勝のうち33勝が一本勝ち。修斗世界王座、DREAMライト級王座、ONE世界ライト級王座を獲得した実績を持つ。
幼少期から柔道に取り組み、早稲田大学進学後に柔術を始めた。中井祐樹から柔術黒帯を授与された経歴もある。
青木の強みは、関節技を知っていることだけではない。相手の重心や腕の位置を利用し、相手が防御しようとする動きを次の攻撃につなげる技術にある。
今回の試合でも、朝倉をバックポジションに固定し、腕十字を狙うなど、その技術の一端を見せた。
43歳という年齢は実力評価にどう影響したのか
青木の技術そのものが消えたわけではない。
実際、朝倉は試合後のインタビューで青木を「想像以上に強かった」と評価している。
ただし、43歳という年齢で、かつてと同じ運動量や反応速度を維持することは簡単ではない。
今回の試合では、バックを奪い、4の字ロックから関節技を狙うところまでは青木の得意な形だった。しかし、最終的に極め切れず、朝倉の反撃を許した。
青木自身も試合後、技術が徐々に通じなくなることを年齢と結びつけて語っている。
この試合が示したのは、青木の寝技が通用しなくなったという単純な話ではなく、技術を実際の勝利につなげるための身体的な条件が変化しているという現実だった。
【試合後コメント】青木真也の「完敗」発言と朝倉未来の練習希望
試合終了後、両者の言葉にも注目が集まった。
特に話題となったのが、青木の「完敗」という発言と、朝倉が青木に練習をお願いしたというエピソードだ。
青木真也の「完敗、以上」は何を意味していた?
青木は試合後の会見で、敗北について次のように語った。
「はい、完敗!以上!それ以上でも、それ以下でもなし。完敗。」
さらに、朝倉についても、今日は相手の方が強かったと認めている。
青木が敗北を受け入れた理由は、試合結果だけではない。
日刊スポーツの報道では、青木はバックチョークや腕十字について、これまで自分が極めてきた技が徐々に通じなくなることを年齢の問題として振り返っていた。
また、RIZIN公式の試合後インタビューでは、現在の自分のコンディションがよく分かったと話している。
注目すべきは、青木がこの場で引退を宣言したわけではないことだ。
今後については、自分だけで決められる問題ではなく、周囲やプロモーターの考えもあるため、急いで答えを出す必要はないという趣旨の説明をしている。
したがって、「完敗」という発言を、そのまま格闘家としての引退宣言と解釈するのは正確ではない。
朝倉未来は青木真也をどう評価した?
朝倉は試合後、青木へのリスペクトを隠さなかった。
「僕はずっとリスペクトしてるし、格闘技が盛り上がってない時代からずっと一線で活躍されて、今もなおトップでやってるっていうことは、本当に尊敬できる部分だと思う」
朝倉にとって、青木は単に倒すべき対戦相手ではなかった。
日本の格闘技が大きな注目を集めていなかった時代から活動し、海外の強豪とも戦ってきた先輩選手だった。
勝利後に青木から腕を上げてもらったことについても、認められたことがうれしかったと話している。
朝倉未来の練習希望は本当?
これは事実だ。
試合後、朝倉は青木と直接言葉を交わしていた。その内容について質問された際、朝倉は次のように答えている。
「ちょっと『練習とかお願いします』みたいなこと言いました」
朝倉が青木との練習を希望した背景には、今回の試合で得た手応えがある。
青木の組み技や関節技を実際に体験したことで、自身のグラップリングをさらに伸ばすための学びがあったと考えられる。
また、朝倉は試合後のインタビューで、グラップリングの練習を継続してきたことや、チームで対策していた動きが試合で生きたことを明かしている。
ただし、ここで確認できるのは朝倉が練習をお願いしたという事実まで。正式な合同練習の開始や継続的な指導契約が発表されたわけではない。
【試合動画・2026年最新情報】朝倉未来と青木真也の現在地
朝倉未来vs青木真也の試合動画はどこで見られる?
試合を映像で振り返りたい場合、まず確認したいのはRIZIN FIGHTING FEDERATIONの公式YouTubeチャンネルだ。
大会後には、両者の対戦を収録したフルファイト映像が公開されている。
映像を見る際には、次の3つの場面に注目すると、試合の意味がより分かりやすくなる。
1. ゴング直後の青木の組みつきと朝倉の対応。
2. 青木がバックを奪い、4の字ロックから極めを狙う場面。
3. 朝倉が腕十字を防ぎ、パウンドで試合を終わらせる場面。
また、RIZIN公式YouTubeには両者の試合後インタビューも公開されている。こちらは青木の敗戦に対する考えや、朝倉が練習を希望した経緯を知るうえで参考になる。
なお、大会当日のPPVアーカイブ配信は2026年9月15日23時59分までの期間限定だった。10月31日現在、当時のPPVアーカイブ期間は終了している。
青木真也の現在の実力と今後の活動
青木は2026年9月の試合後、自身の身体の状態と向き合う姿勢を見せた。
集英社オンラインの9月26日掲載インタビューでも、朝倉戦を振り返りながら、引退という選択肢を意識していることが取り上げられている。
しかし、MMAで敗れたことと、格闘技界から完全に姿を消すことは別問題だ。
青木はプロレスでも活動しており、2026年10月18日にはDDTプロレスが、同選手の11月3日付での入団を公式発表した。
所属第1戦は11月3日の東京・両国国技館大会「Ultimate Party 2026」。ザック・セイバーJr.との対戦も予定されている。
つまり、青木は朝倉戦の敗北後もプロレスラーとして新たな活動の場を得ている。MMAでの今後とプロレスでの活動は、分けて評価する必要がある。
朝倉未来の次戦はどうなる?
朝倉は試合後、右手の負傷についても明かした。
試合前から右手を痛めており、最後のパウンドで再び同じ箇所を痛めたという。本人は骨折の可能性にも言及し、大みそか大会については一度休むことを考えていると話した。
一方で、今後の対戦についてはフェザー級、ライト級を問わず、盛り上がるカードがあれば出場したいという意欲も示している。
また、秋元強真がシェイドゥラエフと対戦する場合には、サポートに回りたいという考えも明かした。
10月31日時点で、次戦の日程を確定事項として扱うことはできない。今後の出場予定については、本人とRIZINの公式発表が判断材料となる。
【朝倉未来と青木真也】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:朝倉未来と青木真也の試合結果は?
A1:2026年9月10日の超RIZIN.5で、朝倉未来が青木真也に1R2分39秒、グラウンドパンチによるTKO勝利を収めた。
Q2:青木真也の得意技である腕十字は決まった?
A2:青木はバックポジションから腕十字を狙ったが、朝倉が察知して防御したため、一本勝ちには至らなかった。
Q3:青木真也は朝倉未来戦後に引退した?
A3:試合後に引退を正式発表したわけではない。2026年10月にはDDTプロレスへの入団も発表されており、11月3日に所属選手としての初戦を迎える予定だ。
Q4:朝倉未来は青木真也との練習を希望した?
A4:希望した。試合後のインタビューで、青木に「練習とかお願いします」という趣旨の言葉を伝えたと明かしている。
Q5:朝倉未来と青木真也の試合動画は見られる?
A5:RIZIN公式YouTubeチャンネルでフルファイト映像と試合後インタビューが公開されている。大会当日のPPVアーカイブ配信は9月15日に終了している。
まとめ:朝倉未来の勝利が示したものと青木真也の次の挑戦
2026年9月10日の超RIZIN.5で実現した朝倉未来と青木真也の一戦は、1R2分39秒のTKOで朝倉が勝利した。
青木は三角絞め、バックポジション、4の字ロック、腕十字と得意の寝技を次々に仕掛けた。しかし朝倉はその攻撃を冷静に処理し、最後はパウンドで試合を終わらせた。
この結果から読み取れる重要なポイントは3つある。
- 朝倉未来の進化: 打撃だけでなく、グラップリングへの対応力と試合中の判断力を結果で示した。
- 青木真也の現在地: 世界的な寝技の実績は揺るがない一方、年齢による身体的な変化と向き合う段階に入っている。
- 両者の関係性: 勝敗が決まった後も互いへの敬意が示され、朝倉から青木への練習希望という新しい接点が生まれた。
【プロの結論】勝敗だけでなく、試合の中身を評価する
この試合を単純に「朝倉未来が青木真也に勝ったから、朝倉の方が寝技も強い」と評価するのは早計だ。
青木の寝技には長年の経験と世界王座獲得につながった技術があり、今回も危険な局面を作っていた。一方、朝倉はその局面を想定した練習を重ね、相手の得意な攻撃を防ぎながら勝利につなげた。
両者の実力を評価するなら、技術の種類、試合中の対応力、身体能力、年齢、試合当日のコンディションを分けて考える必要がある。
そして、今回の一戦で最も興味深いのは、勝者となった朝倉が敗者の青木に練習をお願いしたことだ。
勝利して終わるのではなく、自分に足りないものを学ぼうとする姿勢。そこに、この試合が単なる世代間対決では終わらなかった理由がある。
青木はDDTで新たな活動を始め、朝倉は今後のMMAでさらなる成長を目指す。2026年の超RIZIN.5は、両者にとって異なる次のステージへ向かう転換点となった。
主な情報源:RIZIN FIGHTING FEDERATION公式試合結果・選手プロフィール・試合後インタビュー、日本MMA審判機構、日刊スポーツ、ゴング格闘技、集英社オンライン、DDTプロレス公式発表。