ソフトバンク杉山一樹の2026年成績は?35セーブの実力と守護神への軌跡を徹底解剖
福岡ソフトバンクホークスの杉山一樹投手は、2026年シーズンに55試合登板、35セーブ、防御率3.23を記録した。パ・リーグのセーブランキングでは35セーブで1位タイ。2025年に続いてクローザーとしてチームの終盤を支え、球界を代表するリリーフ右腕として存在感を示している。
身長192cmの大型右腕で、背番号は40。2018年ドラフト2位でソフトバンクに入団した当初は、160km/hに迫る直球の威力に対して制球面が課題だった。しかし、リリーフへの本格転向を経て、最速157km/hのストレートと鋭く落ちるフォークを組み合わせた投球スタイルを確立。2025年の31セーブから2026年の35セーブへと数字を伸ばした一方、防御率やWHIPには変化も表れている。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 2026年最新成績:55試合、1勝2敗、35セーブ、防御率3.23。セーブ数はパ・リーグ1位タイ。
- 投球の特徴:今季のデータではストレート最速157km/h。フォークを決め球に80奪三振を記録した。
- 現在の評価:2025年の31セーブに続いて守護神の役割を担う一方、防御率3.23、WHIP1.19には改善の余地がある。
【2026年最新成績】杉山一樹は55試合35セーブ、防御率3.23を記録

2026年シーズンの杉山一樹は、ソフトバンクのクローザーとして55試合に登板した。NPB公式記録によると、最終的な成績は1勝2敗、35セーブ、防御率3.23。投球回53イニングで80奪三振を奪っている。
特に注目したいのは35セーブという数字だ。2026年度のパ・リーグのセーブランキングでは、オリックスのアンドレス・マチャド、ロッテの横山陸人と並ぶ1位タイ。リーグを代表する抑え投手の一人としてシーズンを終えた。
2026年の主要投手成績
2026年の成績を項目別に整理すると、以下のようになる。
- 登板:55試合
- 勝利:1勝
- 敗戦:2敗
- セーブ:35
- ホールド:2
- 防御率:3.23
- 投球回:53.0回
- 奪三振:80
- 被安打:40
- 被本塁打:3
- 与四球:23
- WHIP:1.19
- 奪三振率:13.58
この数字から読み取れるのは、三振を奪う能力の高さだ。53イニングで80奪三振という結果は、9イニング換算で13.58個の三振を奪う計算になる。打者を力で押し切る能力は、2026年も健在だった。
35セーブはリーグ最多タイという実績
35セーブは単独トップではなく、マチャド、横山陸人との同数1位という位置づけだ。したがって、2026年の杉山を評価する際には、単純に最多セーブという肩書だけでなく、55試合の登板で35回のセーブを記録したこと、そして防御率3.23という投球内容を合わせて見る必要がある。
なお、NPB公式のセーブランキングはレギュラーシーズンの記録である。ポストシーズンの登板成績とは区別して考えることが大切だ。
【年度別成績】2019年のプロ入りから守護神定着までの変遷
杉山一樹のキャリアは、単純な右肩上がりではない。プロ入り直後から球速と三振を奪う能力に期待が集まった一方、制球の安定性や一軍での役割を確立するまでには時間がかかった。
大きな転換点は2024年のリリーフ本格転向だ。それまでの先発・救援を含めた起用からブルペンに役割を絞ったことで、持ち味を発揮する機会が増えた。
プロ入り以降の年度別成績とキャリアの転換点
| 年度 | 所属・役割 | 登板 | 防御率 | セーブ・ホールド |
|---|---|---|---|---|
| 2018年 | ソフトバンク入団・ドラフト2位 | ― | ― | ― |
| 2019年 | プロ1年目 | 2 | 9.00 | 0S・0H |
| 2020年 | 救援登板を経験 | 11 | 2.16 | 0S・1H |
| 2021年 | 一軍救援で経験を積む | 15 | 3.20 | 0S・1H |
| 2022年 | 先発も経験 | 10 | 6.80 | 0S・0H |
| 2023年 | 一軍公式戦の登板記録なし | ― | ― | ― |
| 2024年 | リリーフ本格転向 | 50 | 1.61 | 1S・14H |
| 2025年 | クローザー定着 | 65 | 1.82 | 31S・10H |
| 2026年 | 守護神として継続起用 | 55 | 3.23 | 35S・2H |
| 通算 | ソフトバンク | 208 | 3.16 | 67S・28H |
※一軍公式戦の投手成績。2026年シーズン終了時点。Sはセーブ、Hはホールド。年度別の数値はNPB・パ・リーグ掲載記録に基づく。
2024年が転機になった理由
2024年の杉山は50試合に登板し、防御率1.61、14ホールド、1セーブを記録した。WHIPも0.99と優秀で、走者を出すこと自体が少なかった。
パ・リーグ公式サイトに掲載されたデータスタジアムの分析でも、2024年は杉山が本格的にリリーフへ転向したシーズンとして紹介されている。チームトップタイとなる50試合に登板し、救援陣の一角として地位を築いた。
2025年にクローザーとして開花
2025年は65試合に登板し、3勝4敗、31セーブ、10ホールド、防御率1.82を記録。交流戦以降にクローザーとしての起用が増え、最終的には最多セーブのタイトルを獲得した。
2024年に中継ぎとして安定感を示し、2025年に試合を締めくくる役割を任された。この2年間が、杉山をソフトバンクの守護神へ押し上げた重要な期間だった。
【経歴・プロフィール】2018年ドラフト2位、身長192cmの大型右腕
杉山一樹は1997年12月7日生まれ、静岡県出身の右投右打の投手だ。2026年シーズンの選手プロフィールでは、身長192cm、体重106kg、背番号40と登録されている。
長身を生かした角度のある投球と、150km/hを超えるストレートが持ち味。プロ入り前から球速が注目されていたが、現在のようなクローザーとしての地位を確立するまでには、社会人野球での経験とプロでの試行錯誤があった。
中学時代は外野手、高校で本格的に投手へ
日刊スポーツの2018年10月26日付のドラフト関連記事によると、杉山は静岡東中学校時代には軟式野球で外野手を務めていた。投手として本格的にプレーするようになったのは駿河総合高校に進学してからだ。
高校時代には190cmを超える体格を生かし、高校3年の冬には最速150km/hを記録。将来的に長く野球を続けることを考え、すぐにプロ志望届を提出するのではなく、社会人野球の道を選んだ。
三菱重工広島を経てソフトバンクから2位指名
高校卒業後は社会人野球の三菱重工広島に進み、1年目から公式戦に登板。3年目にはJR西日本の補強選手として都市対抗野球大会に出場し、JR東日本戦で153km/hを計測した。
この実績も評価され、2018年10月25日のドラフト会議で福岡ソフトバンクホークスから2位指名を受けた。2019年からプロとしてのキャリアをスタートさせている。
プロフィール一覧
- 名前:杉山一樹
- 生年月日:1997年12月7日
- 出身地:静岡県
- 身長:192cm
- 体重:106kg
- 投打:右投右打
- 所属:福岡ソフトバンクホークス
- 背番号:40
- ポジション:投手
- ドラフト:2018年ドラフト2位
- 経歴:駿河総合高校-三菱重工広島-福岡ソフトバンクホークス
背番号40は現在の選手プロフィールにも記載されている。大型右腕という身体的特徴だけでなく、社会人野球を経てプロ入りした経験も、杉山のキャリアを理解するうえで押さえておきたいポイントだ。
【球種・球速分析】157km/hのストレートとフォークが最大の武器
杉山一樹の投球を語るうえで欠かせないのが、ストレートとフォークの組み合わせだ。速い直球で打者のタイミングを狂わせ、落差のあるフォークで空振りや三振を奪う。球種を絞ったシンプルな構成ながら、非常に高い奪三振能力を持っている。
ストレートは最速157km/h、平均152.5km/h
スポーツナビに掲載された2026年の球種別投球データでは、杉山のストレートは最高157km/h、平均152.5km/h。投球全体の54.9%を占める主要球種となっている。
192cmの長身から投げ下ろす直球は、打者にとって球速以上の威圧感を生み出す。単に速いだけでなく、フォークとの球速差を利用できる点も大きい。
フォークは奪三振の中心となる決め球
2026年のフォークは最高146km/h、平均140.2km/h。投球割合は43.9%で、ストレートに次ぐ重要な球種だ。
特筆すべきは奪三振への貢献度である。球種別データでは、80奪三振のうち52奪三振をフォークで記録。全体の65%を占めている。
同じデータではフォークの空振り率は27.8%、被打率は.163。直球で押すだけの投手ではなく、フォークによって打者のバットに空を切らせる能力を持っていることが数字からも分かる。
カーブも含めた3球種の構成
杉山の2026年の主な球種は、ストレート、フォーク、カーブの3種類だ。
- ストレート:最高157km/h、平均152.5km/h。投球割合54.9%。
- フォーク:最高146km/h、平均140.2km/h。投球割合43.9%。
- カーブ:最高127km/h、平均124.9km/h。投球割合1.2%。
カーブの使用割合は小さく、投球の大部分は直球とフォークで構成されている。打者は速球への対応を意識しながら、落ちるフォークにも備えなければならない。この二つの球種の組み合わせが、杉山の奪三振能力を支えている。
157km/hは今季の最速。過去には160km/hの記録も
ここで整理しておきたいのが、杉山の球速記録だ。2026年のスポーツナビの球種別データでは、ストレートの最高球速は157km/hとなっている。
一方、Sportivaが2022年に掲載したインタビュー記事では、2021年5月11日のロッテ戦で160km/hを計測したことが紹介されている。ただし、その一球はストライクにならなかった球であり、本人にとっては球速以上に制球面の課題を感じる場面だった。
したがって、157km/hは2026年シーズンの球種別データ上の最高値として理解するのが適切だ。過去の160km/hという記録と混同しないことが重要である。
【現在の評価】2025年と2026年の成績比較で見える強みと課題
2026年の杉山を評価するとき、最も興味深いのはセーブ数が増えた一方で、防御率とWHIPが前年より上昇している点だ。
2025年は31セーブ、防御率1.82、WHIP1.10。2026年は35セーブ、防御率3.23、WHIP1.19となった。セーブ数だけを見ると前進しているが、投球内容を細かく見ると異なる側面も浮かび上がる。
2025年・2026年の主要指標を比較
- 登板数:65試合から55試合へ減少。
- セーブ:31から35へ増加。
- 防御率:1.82から3.23へ上昇。
- WHIP:1.10から1.19へ上昇。
- 奪三振:85から80へ減少。
- 奪三振率:11.89から13.58へ上昇。
- 与四球率:3.22から3.91へ上昇。
注目したいのは奪三振率だ。2026年は登板数と投球回が減ったものの、9イニング換算の奪三振数は前年を上回った。打者を三振に仕留める能力はさらに高まっている。
WHIP1.19が示す走者管理の課題
WHIPとは、1イニング当たりに許した被安打と与四球の合計を示す指標だ。計算式は「(被安打+与四球)÷投球回」となる。
杉山のWHIPは2024年が0.99、2025年が1.10、2026年が1.19。数字は徐々に上昇している。
2026年は53イニングで40安打、23四球を許した。奪三振率13.58という高い数字を残している一方、走者を背負う場面も前年より増えている。クローザーは1点差や同点など試合の結果を左右する局面で登板するため、出塁をどれだけ抑えられるかが重要だ。
与四球率も前年の3.22から3.91に上昇した。球威があるだけに、四球による余分な走者を減らせれば、さらに安定した投球につながる。
現在の評価は「高い奪三振能力を持つ実績ある守護神」
2026年の杉山は防御率3.23という数字だけで判断できる投手ではない。35セーブでリーグ1位タイを記録し、奪三振率も13.58に達している。重要な局面を任され続けていること自体が、チーム内での役割を示している。
一方で、2025年の防御率1.82と比較すれば、失点を防ぐ安定感は低下した。WHIPと与四球率の上昇も含め、走者を出した後の投球や制球の再現性が今後の評価を左右する。
つまり、2026年は守護神としての実績を積み上げたシーズンであると同時に、さらなる成長に向けた課題も明確になったシーズンだった。
【プロの結論】杉山一樹を評価するならセーブ数だけでは不十分
杉山一樹の価値を正しく判断するには、セーブ数、防御率、WHIP、奪三振率の4つを組み合わせて見る必要がある。
クローザーの仕事は、単に速い球を投げたり三振を奪ったりすることではない。試合終盤の限られた登板機会で、相手に得点を許さずリードを守り切ることが求められる。
評価ポイント1:クローザーとしての実績
2025年に31セーブを挙げて最多セーブのタイトルを獲得し、2026年も35セーブでリーグ1位タイ。2シーズン連続で守護神としての役割を担っている点は大きな実績だ。
評価ポイント2:ストレートとフォークの完成度
2026年は80奪三振、奪三振率13.58。特にフォークで52三振を奪ったことは、決め球の威力を示す具体的なデータだ。150km/h台の直球と落差のあるフォークという組み合わせは、杉山の最大の強みである。
評価ポイント3:防御率とWHIPの改善
今後さらに評価を高めるためには、防御率3.23とWHIP1.19を改善することが重要になる。奪三振能力を維持しながら四球を減らし、無駄な走者を出さない投球ができるかが焦点だ。
特に、クローザーは一度の四球や長打が試合結果に直結する。球速や奪三振数だけではなく、走者を背負った状況での制球力や失点抑止力も評価基準に含めたい。
杉山はすでにセーブ王を経験し、2026年もリーグ最多タイのセーブ数を残した投手だ。次の段階は、35セーブという実績に防御率やWHIPの安定を加え、シーズンを通じて信頼される守護神へと進化することにある。
【杉山一樹の成績・経歴】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:杉山一樹の2026年の成績は何セーブですか?
A1:2026年レギュラーシーズンは55試合に登板し、35セーブを記録しました。防御率は3.23で、パ・リーグのセーブランキングではマチャド、横山陸人と並ぶ1位タイです。
Q2:杉山一樹の最速球速は何km/hですか?
A2:2026年の球種別投球データではストレートの最高球速は157km/hです。過去には2021年のロッテ戦で160km/hを計測したと報じられています。
Q3:杉山一樹の通算成績はどのくらいですか?
A3:2026年シーズン終了時点の一軍通算成績は208試合登板、11勝11敗、67セーブ、28ホールド、防御率3.16、256投球回、318奪三振です。WHIPは1.29となっています。
まとめ:杉山一樹は35セーブを記録したソフトバンクの守護神
杉山一樹は2018年ドラフト2位でソフトバンクに入団し、社会人野球出身の大型右腕としてプロのキャリアを歩んできた。2024年のリリーフ本格転向、2025年のクローザー定着を経て、2026年は55試合登板、35セーブ、防御率3.23という成績を残した。
最速157km/hのストレートとフォークを中心とした投球は、80奪三振、奪三振率13.58という数字にも表れている。特にフォークによる52奪三振は、決め球としての完成度を示す。
一方、2025年と比べると防御率とWHIPは上昇しており、制球と走者管理には改善の余地がある。35セーブという実績を維持しながら、どこまで投球内容を安定させられるかが今後の注目点だ。
セーブ数だけでなく、球速、奪三振率、WHIP、防御率を合わせて見ることで、杉山一樹という投手の現在地がより明確になる。ソフトバンクのブルペンを支える背番号40が、次のシーズンにどのような進化を見せるのか、引き続き注目したい。