MLB防御率ランキング2026最新|ミジオロウスキー1.80と山本由伸の順位・計算方法を徹底解説

目次

2026年のMLBレギュラーシーズンが終了し、投手の実力を測る重要指標「防御率(ERA)」でも注目すべき結果が出そろった。全体1位に輝いたのは、ミルウォーキー・ブルワーズのジェイコブ・ミジオロウスキー。防御率1.80という圧倒的な数字を記録し、奪三振252、WHIP0.80でもリーグを代表する成績を残した。2位にはカム・シュリットラー、3位にはクリス・セールが続き、ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸も2.53で全体5位に入っている。

そもそもMLBの防御率とは何を示す数字なのか。数字が低いほど優秀なのは知られていても、自責点や投球回との関係、規定投球回の条件、WHIPやFIPとの違いまで正確に理解している人は多くない。2026年の最新ランキングと歴代記録を整理しながら、投手の本当の実力を見極めるためのポイントを解説する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

- 2026年の防御率1位はミジオロウスキー: 1.80を記録し、MLB全体のトップに立った。
- 山本由伸は全体5位: 防御率2.53、185投球回、WHIP0.87という安定した成績を残した。
- 防御率の計算方法: 自責点×9÷投球回。数字が小さいほど失点を抑える能力が高い。
- 歴代通算1位はエド・ウォルシュ: 通算防御率1.82という歴史的記録を保持している。
- WHIPとFIPも併用する: 防御率だけでは分からない走者管理能力や投手自身の支配力を評価できる。

【2026年最新】MLB防御率ランキングTOP10!1位はミジオロウスキーの1.80

mlb防御率

2026年レギュラーシーズンのMLB防御率ランキングで、最も注目を集めたのがジェイコブ・ミジオロウスキーだ。

ブルワーズの右腕は、30試合に先発して174回2/3を投げ、自責点35、防御率1.80を記録した。16勝5敗、252奪三振、WHIP0.80という成績も残しており、防御率だけでなく複数の主要指標でリーグ最高水準のパフォーマンスを示している。

2026年9月27日のレギュラーシーズン最終登板でも5回1/3を無失点に抑え、最終成績を確定させた。MLB公式メディアも、そのシーズンを歴史的な支配力を示した投球として取り上げている。

2026年MLB防御率ランキング

順位 選手 所属球団 防御率
1位 ジェイコブ・ミジオロウスキー ブルワーズ 1.80
2位 カム・シュリットラー ヤンキース 1.95
3位 クリス・セール ブレーブス 2.16
4位 ディラン・シース ブルージェイズ 2.40
5位 山本由伸 ドジャース 2.53
6位 パーカー・メシック ガーディアンズ 2.56
7位 ドリュー・ラスムッセン レイズ 2.67
8位 ソニー・グレイ レッドソックス 2.72
9位 ヘスス・ルザルド フィリーズ 2.86
10位 エドゥアルド・ロドリゲス ダイヤモンドバックス 2.89

※2026年レギュラーシーズンの成績。ポストシーズンの数字は含まない。

1位ジェイコブ・ミジオロウスキー|防御率1.80

ミジオロウスキーの成績は、防御率以外の数字を確認するとさらに際立つ。

- 登板・先発:30試合
- 投球回:174回2/3
- 自責点:35
- 勝敗:16勝5敗
- 奪三振:252
- WHIP:0.80
- 防御率:1.80

特に注目したいのがWHIP0.80と252奪三振だ。

WHIP0.80は、1イニング当たりに許した安打と四球の合計が平均0.80人という意味になる。走者をほとんど出さず、三振も大量に奪う投球を続けたことが分かる。

MLB公式のシーズン総括でも、ミジオロウスキーは防御率、奪三振、WHIP、被打率の各部門でMLB全体のトップに立ったと紹介されている。

2位カム・シュリットラー|防御率1.95

ニューヨーク・ヤンキースのカム・シュリットラーは、防御率1.95で全体2位。

33試合に先発し、193回2/3を投げて239奪三振を記録した。14勝6敗、WHIP0.92という成績も残している。

ミジオロウスキーとの比較では、投球回が約19回多い点が興味深い。

防御率の数字だけならミジオロウスキーが上回るものの、シュリットラーはより多くのイニングを消化しながら1点台を維持した。シーズンを通じた安定性という観点でも高く評価できる。

3位クリス・セール|防御率2.16

アトランタ・ブレーブスのクリス・セールは、37歳を迎えたシーズンに防御率2.16を記録した。

27試合に先発し、162回2/3、200奪三振、WHIP0.98。FIPも2.29と優秀で、防御率と投手自身の奪三振・与四球・被本塁打に基づく評価が近い水準にある。

単に守備や打球の巡り合わせに恵まれたという説明だけでは片付けにくい、質の高いシーズンだった。

5位山本由伸|防御率2.53で日本人投手として存在感

日本の野球ファンにとって見逃せないのが山本由伸だ。

2026年はドジャースで28試合に先発し、185イニングを投げて防御率2.53を記録。14勝9敗、182奪三振、WHIP0.87という数字を残した。

全体5位という順位だけでなく、規定投球回を十分にクリアしたうえで185イニングを消化している点も評価材料になる。

特にWHIP0.87は、ミジオロウスキーの0.80に続く優秀な水準だ。安打や四球で走者をためにくく、シーズンを通じて失点を抑えたことが数字に表れている。

【計算方法を解説】MLBの防御率は自責点と投球回で決まる

防御率は英語でEarned Run Average、略してERAと呼ばれる。

意味は、投手が9イニングを投げた場合に平均何点の自責点を許すかというものだ。

計算式は次のとおり。

防御率=自責点×9÷投球回

例えば、9イニングを投げて自責点を2点に抑えた投手なら、防御率は2.00となる。

一方、18イニングで自責点4なら、同じく防御率2.00だ。

つまり、防御率は投球回数が違う投手同士でも、9イニング当たりの自責点に換算して比較できるようにした指標である。

ミジオロウスキーの1.80を実際に計算

2026年のミジオロウスキーの数字を当てはめてみよう。

- 自責点:35
- 投球回:174回2/3
- 計算式:35×9÷174.6667

計算結果は約1.80となる。

ここで注意したいのが、MLBの投球回表示だ。

174.2と表記されている場合、174.2イニングという小数ではない。野球の投球回はアウト3つで1イニングとなるため、174.2は174回2/3を意味する。

同様に、174.1は174回1/3だ。

この違いを理解していないと、防御率を自分で計算した際に数値が合わなくなる。

自責点と失点は同じではない

防御率を理解するうえで重要なのが、自責点と失点の違いだ。

失点は投手が登板している間に相手チームが得点した数を示す。一方、自責点は守備側のエラーや捕手の捕逸などがなければ防げたと判断される失点を除いた数字になる。

例えば、野手が送球エラーを犯し、その影響で走者が生還した場合、その得点は自責点にならないことがある。

捕手の捕逸によって生還した得点も、原則として自責点にはならない。

ただし、投手が交代した後に残した走者がホームへ戻ってきた場合、その走者の得点は前の投手に記録されることがある。

つまり、防御率は投手が降板するまでに直接許した失点だけを数える指標ではない。

公式記録員による判定が自責点の決定に関わる点も覚えておきたい。

【規定投球回とは?】最優秀防御率タイトルを獲得する条件

防御率ランキングを見るとき、必ず確認したいのが規定投球回だ。

どれほど防御率が低くても、投球回数が極端に少なければ、シーズンを通じた最優秀防御率のタイトル獲得資格を満たさない。

MLBでは公式ルール9.22に基づき、最優秀防御率のタイトルを争う投手には、所属リーグの各球団が予定する試合数と同じ数の投球回が必要とされている。

2026年の規定投球回は162イニング

2026年のMLBレギュラーシーズンは各球団162試合制。そのため、最優秀防御率タイトルの基本的な資格条件は162イニングとなる。

例えば、シーズンを通じて20イニングしか投げていない救援投手が防御率0.50を記録しても、規定投球回には届かない。

2026年の上位選手を見ると、主要な投手はいずれも条件を満たしている。

- ミジオロウスキー:174回2/3
- シュリットラー:193回2/3
- セール:162回2/3
- 山本由伸:185回

セールは162回2/3と、規定投球回をわずかに上回った。

このように、防御率だけでなく投球回数も確認することで、シーズンを通じて成績を維持した投手なのかを判断できる。

MLB全体のランキングとリーグ別タイトルは異なる

もう一つ知っておきたいのが、最優秀防御率タイトルはアメリカン・リーグとナショナル・リーグでそれぞれ争われる点だ。

2026年の全体ランキングではミジオロウスキーが1位だが、公式タイトルは各リーグで最も優れた防御率を記録した資格者に与えられる。

2026年は次のように整理できる。

- ナショナル・リーグ:ミジオロウスキー、防御率1.80
- アメリカン・リーグ:シュリットラー、防御率1.95

したがって、MLB全体のランキング1位と、リーグ別の最優秀防御率タイトルは区別して理解する必要がある。

【歴代ランキング】MLB通算防御率1位はエド・ウォルシュの1.82

2026年のランキングだけでなく、MLBの長い歴史を振り返ると、防御率1点台の価値がより分かりやすくなる。

MLB.comの公式通算投手成績で確認できる歴代上位には、1900年代初頭から活躍した伝説的な投手たちが並んでいる。

MLB歴代通算防御率ランキング

1. エド・ウォルシュ:1.82
2. アディ・ジョス:1.89
3. モーデカイ・ブラウン:2.06
4. ジョン・ワード:2.10
5. クリスティ・マシューソン:2.13

※MLB.comの通算ランキングにおける資格者表示を基準とした順位。

歴代1位エド・ウォルシュとは?

エド・ウォルシュは、1904年から1917年にかけてホワイトソックスなどで活躍した右投手だ。

通算2964回1/3を投げ、防御率1.82という記録を残した。

この数字は、現在までMLBの歴史に残る通算防御率の最高記録として知られている。

ウォルシュが活躍した時代は、いわゆるデッドボール時代と重なる。現代とはボールの使用状況、打撃環境、球場、投手の起用法などが大きく異なる。

そのため、歴代投手の防御率を現代の投手と単純に比較するのは適切ではない。

ただし、長いキャリアを通じて1点台の防御率を維持した事実は、投手としての歴史的な支配力を示すものだ。

現代の投手と歴代投手を比較するときの注意点

現代野球では、先発投手が毎試合完投することは少なくなり、救援投手への継投が一般的になっている。

また、指名打者制度や球場の特性、打者のパワー、投球スタイルも変化してきた。

そのため、歴代ランキングを見るときは、防御率だけでなくERA+などの調整指標を併用すると理解が深まる。

ERA+はリーグ平均や球場の影響を考慮した指標で、一般的に100がリーグ平均。100を上回るほど平均より優れた防御率を記録したことを意味する。

2026年のミジオロウスキーはERA+232という非常に高い数値を記録しており、当時のリーグ環境と比較しても圧倒的な成績だったことが分かる。

【WHIPとFIPの違い】防御率だけでは分からない投手の本当の実力

防御率は投手を評価するうえで基本となる指標だが、これだけで実力のすべてを判断することはできない。

そこで併用したいのがWHIPとFIPだ。

WHIPは走者をどれだけ出さなかったかを示す

WHIPはWalks plus Hits per Inning Pitchedの略称で、1イニング当たりに許した安打と四球の合計を表す。

計算式は次のとおり。

WHIP=(被安打+与四球)÷投球回

防御率が自責点を基準にするのに対し、WHIPは走者を出さない能力を評価する。

2026年の上位選手では、次のような数字になっている。

- ミジオロウスキー:0.80
- シュリットラー:0.92
- セール:0.98
- 山本由伸:0.87

山本由伸のWHIP0.87は非常に優秀な水準だ。

ただし、WHIPは死球や失策による出塁などを通常の計算対象に含めない。そのため、すべての走者を完全に反映する数字ではない。

FIPは投手自身がコントロールしやすい結果を評価する

FIPはFielding Independent Pitchingの略称だ。

守備の影響を受けやすい打球結果をできるだけ取り除き、投手自身が比較的コントロールしやすい三振、四球、死球、本塁打を中心に評価する。

基本的な計算式は次のとおり。

FIP=(13×被本塁打+3×(与四球+与死球)-2×奪三振)÷投球回+FIP定数

FIP定数は、そのシーズンのリーグ平均防御率と比較しやすいように調整される。

防御率とFIPを比較すると、投手の成績をより立体的に理解できる。

2026年の主要投手で見る防御率とFIP

2026年の成績を比較すると、次のような違いがある。

- ミジオロウスキー:防御率1.80、FIP2.17
- シュリットラー:防御率1.95、FIP2.56
- セール:防御率2.16、FIP2.29
- 山本由伸:防御率2.53、FIP3.33

特にセールは、防御率2.16とFIP2.29の差が比較的小さい。

一方、山本由伸は防御率2.53に対してFIP3.33となっている。

この差は、被本塁打や三振、四球などの結果と、実際に記録された失点との間に違いがあることを示している。

守備力、打球の結果、走者がいる場面での投球など、複数の要素が関係する可能性がある。

ただし、FIPが高いからといって防御率が偶然だったと断定することはできない。打者との対戦結果や投球技術によって、実際の失点を抑える能力が発揮されることもある。

防御率とFIPは、どちらか一方が正しいという関係ではなく、異なる側面から投手を評価する指標なのだ。

【防御率の目安と比較方法】先発投手の実力を正しく見極めるには?

MLBの防御率を見るとき、どのくらいの数字なら優秀なのか気になる人も多いはずだ。

防御率の評価はリーグ全体の得点環境や年度によって変わるが、一般的な目安は次のように整理できる。

MLB防御率の大まかな目安

- 2.00未満: 圧倒的。リーグを代表するトップクラスの成績。
- 2.00〜2.99: 非常に優秀。エース級の先発投手として高く評価される水準。
- 3.00〜3.99: 優秀な成績として評価されることが多い。
- 4.00〜4.99: リーグ平均や球場、投手の役割などを踏まえた判断が必要。
- 5.00以上: 失点が多い傾向にあり、投球内容の検証が必要。

ただし、この基準は絶対的な評価基準ではない。

例えば、打者有利の球場で投げる投手と、投手有利の球場で投げる投手では、同じ防御率でも難易度が異なる。

また、先発投手と救援投手では登板状況や投球回数が違うため、単純な数字の比較には注意したい。

先発投手を比較するときに確認したい5つのポイント

1. 防御率

まずは9イニング当たりの自責点を確認する。失点をどれだけ抑えたかを把握する基本指標だ。

2. 投球回

防御率が優秀でも、投球回が少なければシーズンを通じた安定性は判断しにくい。規定投球回をクリアしているか確認したい。

3. WHIP

安打と四球をどれだけ抑えたかを確認する。防御率と組み合わせることで、走者を出さない能力を評価できる。

4. FIP

奪三振、四球、死球、本塁打から、守備の影響を抑えた投球内容を検討する。

5. ERA+

リーグや球場による環境差を調整して比較できる。異なる球団や時代の投手を比較する際に役立つ。

2026年の山本由伸を例にすれば、防御率2.53だけを見るのではなく、185イニング、WHIP0.87、FIP3.33という数字も合わせて確認することで、成績の特徴がより明確になる。

数字を一つだけ取り出して優劣を決めるのではなく、複数の指標を組み合わせることが、MLBの投手を正しく評価する近道だ。

【MLB防御率に関するよくある質問(FAQ)】

Q1:MLBの防御率はどうやって計算する?

A1:自責点に9を掛け、投球回で割って計算する。例えば35自責点で174回2/3を投げた場合、防御率は約1.80となる。

Q2:MLBで防御率1点台はどのくらいすごい?

A2:非常に優秀な成績だ。2026年はミジオロウスキーが1.80、シュリットラーが1.95を記録し、MLB全体の上位2人を占めた。

Q3:2026年の山本由伸の防御率は何位?

A3:MLB全体5位の2.53。28試合に先発して185イニングを投げ、14勝9敗、182奪三振、WHIP0.87を記録した。

Q4:規定投球回は何イニング?

A4:2026年のMLBは162試合制のため、最優秀防御率タイトルの基本資格は162イニング。所属リーグの試合数によって変わる。

Q5:防御率とWHIPはどちらが重要?

A5:用途が異なるため、両方を見るのがおすすめだ。防御率は自責点、WHIPは被安打と与四球を基準にしており、組み合わせることで投球内容を多角的に評価できる。

Q6:防御率とFIPの違いは?

A6:防御率は実際に記録された自責点を基準にするのに対し、FIPは三振、四球、死球、本塁打を中心に評価する。守備や打球結果の影響を考慮する際に役立つ。

Q7:MLB歴代通算防御率1位は誰?

A7:エド・ウォルシュの1.82。1904年から1917年に活躍した投手で、通算2964回1/3を投げた歴史的な記録保持者だ。

まとめ:MLB防御率はWHIP・FIP・投球回と合わせて判断する

2026年のMLB防御率ランキングは、ジェイコブ・ミジオロウスキーが1.80で全体1位。カム・シュリットラーが1.95で2位、クリス・セールが2.16で3位に続いた。

日本人選手では山本由伸が2.53で全体5位。185イニングを投げ、WHIP0.87という優れた数字も残した。

防御率は、投手が9イニング当たり何点の自責点を許したかを示す基本指標だ。しかし、守備や球場、打球の結果などの影響を受けるため、単独で投手の実力すべてを判断することはできない。

実際にMLBの投手を比較するなら、次の組み合わせを意識したい。

- 防御率:実際の失点抑制能力
- 規定投球回・投球回:シーズンを通じた稼働と安定性
- WHIP:走者を出さない能力
- FIP:三振・四球・本塁打を中心とした投球内容
- ERA+:リーグや球場の違いを調整した評価

歴代1位のエド・ウォルシュの1.82と、2026年のミジオロウスキーの1.80を比べるだけでも、時代を超えた投手評価の奥深さが見えてくる。

今後のMLB観戦では、防御率の順位だけでなく、投球回やWHIP、FIPまで確認してみてほしい。数字の背景を読み解けば、ミジオロウスキーや山本由伸がどれほど高いレベルの投球を続けているのか、より具体的に理解できるはずだ。

主な参照資料・統計根拠

- MLB公式2026年選手成績・シーズン総括
- MLB公式防御率・WHIP・FIP用語解説
- MLB公式ルールブック9.22(最優秀防御率の資格条件)
- MLB.com通算投手成績・米国野球殿堂のエド・ウォルシュ記録
- Baseball-Reference 2026年投手ランキング・詳細成績

統計確認資料:
指標・規定投球回:
歴代記録: