柴犬警察犬は本当に活躍できる?2026年最新「つぶ」の実力と審査・任務を徹底解説

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2026年4月6日、岐阜県揖斐警察署で、ある異例の警察犬任命式が行われた。シェパードやラブラドルレトリバーなどの大型犬に交じり、警察犬として新たに任命されたのは、2歳のメスの柴犬「つぶ」。岐阜県警で柴犬が警察犬に任命されるのは初めてのことだった。

つぶは2025年11月に開催された嘱託警察犬の審査会に挑戦し、鋭い嗅覚と集中力を発揮して遺留品を発見。見事に審査を通過した。柴犬といえば家庭犬として親しまれているイメージが強いが、実際には警察犬として現場で活動する能力も備えている。では、なぜ柴犬が警察犬になれるのか。2026年11月現在の情報をもとに、審査内容、警察犬の仕組み、実際の捜索活動まで詳しく解説する。

📌 【この記事の重要ポイントまとめ】

  • 岐阜県警初の柴犬警察犬:2026年4月6日、2歳のメスの柴犬「つぶ」が揖斐警察署管内の嘱託警察犬に任命された。
  • 合格の決め手:2025年11月の審査会で、嗅覚と集中力を発揮して遺留品を発見した。
  • 警察犬になれる理由:犬種だけでなく、嗅覚、集中力、服従性、判断能力、指導手との連携などが評価される。

【2026年4月】岐阜県警初の柴犬警察犬「つぶ」が誕生!任命までの経緯

柴犬警察犬

2歳の柴犬「つぶ」が大型犬と並んで任命式に出席

2026年4月6日、岐阜県揖斐警察署で新年度の嘱託警察犬と指導手に対する委嘱書交付式が開催された。この日、シェパードやラブラドルレトリバーなどの犬たちと一緒に任命を受けたのが、柴犬のつぶだった。

東海テレビやFNNプライムオンラインの報道によると、つぶはメスの2歳。岐阜県警で柴犬が警察犬に任命されたのは初めてであり、従来の大型犬中心というイメージを変える出来事となった。

岐阜新聞の報道では、揖斐署管内で委嘱された警察犬は計15頭。その内訳はシェパード11頭、ラブラドルレトリバー3頭、柴犬1頭だった。つぶは、こうした経験豊富な大型犬たちと同じ任務に携わることになる。

指導手の所亜季さんと二人三脚で挑戦

つぶを訓練し、審査会に参加したのは指導手の所亜季さん。警察犬は犬だけで任務を遂行するわけではなく、指導手との信頼関係や連携が欠かせない。

警察犬のイメージについて、所さんはシェパード、ラブラドール、ゴールデンレトリバーなどの大型犬を思い浮かべる人が多いことに触れ、どんな犬でもなれるという証明になれたと喜びを語っている。

また、揖斐警察署の森上隆則署長も、柴犬ならではの機動力に期待を寄せた。

「柴犬は優秀な犬種だと聞いておりますので、大いに期待しております」

注目したいのは、つぶが単に珍しい犬種だから選ばれたのではないことだ。2025年の審査会で実際に課題をクリアし、警察犬として必要な適性を示したからこそ、正式な委嘱につながったのである。

【2025年11月】柴犬警察犬の審査内容とは?つぶが合格した理由

瑞穂市で開催された嘱託警察犬の審査会

つぶが警察犬になるきっかけとなったのは、2025年11月20日に岐阜県瑞穂市牛牧の県警機動警察センター南側グラウンドで開催された嘱託警察犬・警備犬の審査会だ。

岐阜新聞は翌21日、行方不明者の捜索や事件捜査に出動する嘱託警察犬と、爆発物の捜索などを担当する嘱託警備犬の審査会が開催されたと報じている。

当日の東海テレビの映像では、つぶが初めての審査会に挑戦する様子も紹介された。慣れない場所で少し落ち着かない様子を見せたものの、最終的には課題となっていた遺留品の布を発見。指導手の所さんも、普段よりスイッチが入るまで時間がかかったと振り返っていた。

この結果が、柴犬であっても警察犬としての能力を発揮できることを示す実例となった。

警察犬の審査で重視される3つの能力

警察犬の審査では、単純に嗅覚が鋭いかどうかだけを見ているわけではない。日本警察犬協会が公開している訓練試験や競技内容を参考にすると、主に次のような能力が重要になる。

1. 服従性と指示への反応

指導手の指示に従い、決められた動作を正確に実行できるかを確認する。脚側行進、停座、伏臥、招呼、休止などが代表的な項目だ。捜索中に周囲の刺激に気を取られず、必要な場面で指示に反応できることが求められる。

2. 足跡追及の能力

人が歩いた際に残す臭いをたどり、設定された経路を追跡する能力だ。単に地面を嗅ぐだけではなく、途中に置かれた遺留品を発見しながら、正確にコースを追えるかも評価の対象となる。

3. 臭気選別の能力

特定の人物の臭いを記憶し、複数の異なる臭いの中から一致するものを探し出す能力である。異なる臭いが混在する環境でも、目的の臭いを正確に判断できることが重要だ。

足跡追及と臭気選別はどう違う?

この2つは混同されやすいが、捜索の目的が異なる。

足跡追及は、対象者が移動した経路を臭いからたどる作業。一方、臭気選別は、あらかじめ確認した臭いと同じ臭いが付着した物品を選ぶ作業だ。

日本警察犬協会が公開する臭気選別の競技内容では、対象者の臭いを付けた布片などを犬に嗅がせ、複数の選別台から一致する臭いの物品を探させる方法が紹介されている。さらに、正解となる臭いが選別台に存在しない場合に、該当なしと判断する高度な選別方法もある。

なお、つぶについて報道で確認できるのは、審査会で遺留品を発見して合格したという事実である。個別の審査得点や全項目の詳細な結果までは公表されていない。

【犬種の条件】柴犬が警察犬になれる理由は嗅覚と集中力にあった

警察犬はシェパードだけではない

警察犬と聞くと、ドイツ原産のシェパードを思い浮かべる人が多い。実際、日本警察犬協会が指定する代表的な警察犬種は次の7犬種である。

  • ジャーマン・シェパード
  • エアデール・テリア
  • ボクサー
  • コリー
  • ドーベルマン
  • ゴールデン・レトリバー
  • ラブラドール・レトリバー

これらの犬種は、訓練への適応力や作業能力などの面で警察犬としての実績を持つ。しかし、この7犬種が全国すべての警察における絶対的な条件というわけではない。

実際、岐阜県警は優秀な警察犬を確保するため、犬種による制限を設けていない。犬種にかかわらず、個体の能力と適性を審査する仕組みを採用している。

この制度があったからこそ、柴犬のつぶにも挑戦する機会が生まれた。

柴犬の嗅覚は警察犬として通用するのか

犬の嗅覚は人間よりもはるかに鋭く、警察犬の捜索活動ではその能力が大きな役割を果たす。

ただし、嗅覚の優秀さを犬種だけで判断することはできない。同じ柴犬でも、個体によって臭いへの関心や作業への意欲、集中力には違いがある。

つぶの場合、2025年11月の審査会で遺留品を発見したことが具体的な実績となった。重要なのは、柴犬という犬種の一般的な特徴ではなく、つぶ自身が訓練によって必要な能力を身につけ、審査の場で結果を出した点にある。

柴犬の体格が小さいことは弱点だけではない

大型犬と比べると、柴犬には体格や筋力の面で不利な場面もある。しかし、警察犬の任務は犯人を追いかけたり、力で制圧したりすることだけではない。

例えば、狭い場所や人が入りにくい空間での捜索では、小型・中型犬の体格が有利に働く場合がある。また、大型犬ほど目立たずに捜索活動を行えることも利点の一つだ。

東海テレビが紹介した訓練関係者の見解でも、小型犬には狭い場所への入りやすさや、捜索中に周囲から目立ちにくいというメリットが挙げられている。

警察犬に必要なのは、必ずしも大きな体格ではない。任務に適した能力を持ち、その場面で力を発揮できることが重要なのである。

【制度を比較】直轄警察犬と嘱託警察犬の違いとは?

つぶが所属するのは民間で育成される嘱託警察犬

警察犬には、大きく分けて「直轄警察犬」と「嘱託警察犬」の2種類がある。

日本警察犬協会の制度説明によると、直轄警察犬は各都道府県警察が直接飼育・管理・訓練する犬。一方、嘱託警察犬は一般の飼育者や民間の訓練所などで育成され、警察の審査を通過した犬を指す。

つぶは後者に該当する。家庭や民間施設で飼育・訓練されながら、警察からの要請を受けて捜索活動などに参加する仕組みだ。

比較項目 直轄警察犬 嘱託警察犬
飼育・管理 都道府県警察 民間の飼育者や訓練施設
訓練 警察側が実施 民間の指導手などが実施
選考方法 警察の管理・運用体制に基づく 警察が実施する審査会などで選考
出動方法 警察の運用計画に基づく 警察からの要請を受けて出動
活動体制 警察組織内で管理 犬と指導手が一体で活動
任期・指定 警察の管理制度による 岐阜県警の公式案内では任期1年
つぶの該当区分 該当しない 該当する

全国の警察犬の約9割が嘱託警察犬

意外に知られていないのが、嘱託警察犬の割合だ。

2026年2月の東海テレビの報道では、全国で活動する警察犬のおよそ9割近くを嘱託警察犬が占めていると紹介された。つまり、警察犬の活動は警察組織が直接飼育する犬だけでなく、民間の訓練士や飼育者の協力によって支えられている。

岐阜県警も嘱託警察犬制度を採用しており、2025年度には警察犬31頭、指導手11人を嘱託した。

同県警の過去の公式案内では、嘱託警察犬は1年間の任期で、県内全域の出動要請に応じる体制と説明されている。

この制度の特徴は、警察が民間の専門的な訓練能力を活用できることにある。一方、犬の健康管理や日々の訓練、緊急出動に対応できる指導手の確保など、民間側の負担も大きい。

警察犬の活躍を支えているのは犬だけではない。指導手や訓練施設を含めた人と犬の協力体制があって初めて、現場での活動が可能になる。

【実際の任務】警察犬は足跡追及・臭気選別で何を探す?

行方不明者の捜索は警察犬の重要な役割

警察犬の仕事として特に重要なのが、行方不明者の捜索である。

人が通った場所には、その人に由来する臭いが残る。警察犬はこうした臭いを手掛かりに、対象者が移動した経路を追ったり、周囲を捜索したりする。

高齢者の行方不明事案などでは、早期発見が本人の生命や安全を守るうえで重要になる。人間の目だけでは見つけにくい場所でも、犬の嗅覚が有効な手掛かりになる場合がある。

足跡追及では人が歩いた経路をたどる

足跡追及とは、対象者が残した臭いを手掛かりに、歩いた経路をたどる作業だ。

ここでいう足跡は、目で見える靴跡を追いかけるという意味ではない。犬が人の臭いを識別し、その臭いをたどって進むことを指す。

捜索の途中で遺留品を発見する場合もある。例えば、対象者が落としたと考えられる布や持ち物などが発見できれば、捜査や捜索の手掛かりになる。

臭気選別では遺留品と人物の臭いを照合する

臭気選別は、対象者の臭いを基準として、複数の物品から同じ臭いが付着したものを探す作業だ。

警察犬は指導手の指示に従い、複数の臭いの中から目的のものを選別する。単に何かを嗅ぎ当てるだけではなく、似た臭いや周囲の環境に惑わされず、正確に判断する能力が求められる。

こうした作業は事件捜査における手掛かりの発見にも活用される。ただし、警察犬の反応だけで犯人や関係者が確定するわけではなく、警察による他の捜査や証拠の確認と組み合わせて判断される。

2025年の岐阜県警の出動実績が示す現場の実態

岐阜県警が2026年4月に公表した公式資料「ぎふの安全~令和7年のあゆみ~」には、2025年の嘱託警察犬の活動状況が掲載されている。

その数字を見ると、警察犬が実際にどのような場面で必要とされているのかが分かる。

  • 嘱託警察犬:31頭
  • 警察犬指導手:11人
  • 年間出動件数:133件
  • 被疑者などの発見活動:5件
  • 高齢者などの行方不明者捜索:128件

特に注目すべきなのは、133件の出動のうち128件が行方不明者の捜索だったことだ。警察犬の活動は、犯人を追跡する場面だけではなく、人命に関わる捜索活動で大きな役割を担っている。

柴犬のつぶも、こうした警察犬の活動を支える一頭として期待されている。

なお、2025年11月の審査会では警察犬だけでなく嘱託警備犬も審査されていた。爆発物の捜索などは警備犬の担当領域であり、つぶが警察犬として任命されたことと、爆発物探知の任務に就くことは区別して考える必要がある。

【2026年11月最新】柴犬警察犬「つぶ」の現在と今後の活躍

2026年度の警察犬として任命されたつぶ

2026年11月現在、つぶについて確認できる主な最新情報は、同年4月6日に岐阜県揖斐警察署で嘱託警察犬に任命されたことだ。

FNNプライムオンラインは4月11日、任命式の様子を報道。つぶが警察犬のガウンを着用し、指導手の所さんの呼び掛けに反応する姿も紹介した。

任命式では、記者から意気込みを尋ねられても、つぶはあくびをするなどマイペースな様子を見せた。しかし、所さんが「頑張るぞ!」と声をかけると、しっかりと指導手を見つめて「ワン!」と反応したという。

こうした姿も、つぶが指導手との関係を築きながら活動していることを伝えるエピソードだ。

実際の出動件数や捜索成功の詳細は公表されている?

つぶが警察犬に任命されたことや審査会で合格したことは報道されているが、2026年11月時点で、つぶ個体の出動回数や具体的な捜索成功事例について詳しい公表情報は確認できない。

そのため、すでに何人もの行方不明者を発見した、あるいは特定の事件で大きな成果を上げたといった実績を断定することはできない。

嘱託警察犬は警察からの要請に応じて出動する制度であり、任命されたからといって毎日事件現場に出るわけではない。普段は指導手とともに訓練を続け、必要なときに活動できる状態を維持することが求められる。

柴犬警察犬が広げる今後の可能性

つぶの任命が持つ意味は、単に珍しい犬種が警察犬になったという話にとどまらない。

2026年2月の東海テレビの報道では、嘱託警察犬の維持に関して、訓練士の後継者不足や飼育費用の負担などが課題として紹介された。警察犬を安定的に確保するには、犬種の選択肢を広げ、それぞれの犬が持つ能力を適切に生かすことも一つの方向性となる。

大型犬が得意とする任務もあれば、小型犬や中型犬の機動力が役立つ場面もある。重要なのは、すべての任務を一種類の犬に任せることではなく、現場の状況に応じて適切な犬と指導手を組み合わせることだ。

柴犬のつぶは、その選択肢が広がる可能性を示した存在である。今後、実際の捜索活動でどのような成果を残すのか、引き続き注目される。

【柴犬警察犬】に関するよくある質問(FAQ)

Q1:柴犬は全国どこの警察でも警察犬になれる?
A1:全国一律で柴犬が認められているわけではない。警察犬の選考条件は都道府県によって異なる。岐阜県警は犬種の制限を設けず、個体の能力や適性を重視しているため、柴犬のつぶが合格できた。

Q2:柴犬警察犬「つぶ」は何歳で、性別は?
A2:2026年4月の任命時点で2歳のメス。岐阜県警初の柴犬警察犬として、指導手の所亜季さんとともに活動することになった。

Q3:柴犬警察犬の審査では何をする?
A3:警察犬の審査では、服従性、足跡追及、臭気選別などが重要な評価対象となる。つぶは2025年11月の審査会で遺留品の布を発見して合格した。

Q4:直轄警察犬と嘱託警察犬はどちらが多い?
A4:全国では嘱託警察犬が約9割を占めると報道されている。嘱託警察犬は民間で飼育・訓練され、警察の要請を受けて出動する仕組みだ。

Q5:柴犬警察犬つぶは2026年現在も活動している?
A5:2026年4月に嘱託警察犬として任命されたことが確認できる最新の主要報道情報である。ただし、同年11月時点で個別の出動回数や現場での活動実績の詳細は公表されていない。

まとめ:柴犬警察犬「つぶ」が示したのは犬種よりも個体の適性

2026年4月、岐阜県警で初めて任命された柴犬の警察犬「つぶ」。2025年11月の審査会で遺留品を発見し、嗅覚と集中力を発揮して合格したことが、警察犬としての第一歩となった。

今回の出来事から分かるのは、警察犬に必要なのは大型犬としての体格だけではないということだ。嗅覚、集中力、判断能力、服従性、そして指導手との信頼関係がそろって初めて、現場で役立つ警察犬になる。

また、岐阜県警の2025年の活動実績では、嘱託警察犬の出動133件のうち128件が行方不明者の捜索だった。警察犬は事件の犯人を追うだけでなく、行方不明になった人の命を守るためにも重要な役割を果たしている。

【プロの結論】

柴犬が警察犬になれるかどうかを判断する際、犬種のイメージだけで適性を決めつけるべきではない。見るべきなのは、個体の嗅覚、作業意欲、集中力、環境への対応力、指導手との連携、そして継続的な訓練に耐えられる健康状態である。

つぶの挑戦は、警察犬の可能性を犬種という枠から広げた。これからの警察犬に求められるのは、犬種の知名度や体格ではなく、それぞれの能力を必要な現場で最大限に発揮できることだろう。

柴犬警察犬「つぶ」が実際の捜索活動でどのような成果を残すのか。その歩みは、これからの嘱託警察犬制度の可能性を考えるうえでも注目に値する。

主な確認資料:岐阜県警察「ぎふの安全~令和7年のあゆみ~」、日本警察犬協会の制度・訓練試験資料、岐阜新聞、東海テレビ、FNNプライムオンラインの2025~2026年報道。